内容説明
学校を拒否しつづけるパジャマガールのアッコ、織物の模様に人の行く末を見るモヨ婆、老女のマブイ（魂）の在りかを探す風子。「生きよ」という内なる声に、いのちの糸をつむぎあう三つの物語。
著者等紹介
きどのりこ［キドノリコ］
神奈川県生まれ。早稲田大学文学部史学科西洋史専攻卒業。児童文学の創作・評論にかかわって現在に至る。日本児童文学者協会会員。ファンタジー研究会会員。国立音楽大学、白梅学園短期大学講師
岡田まりゑ［オカダマリエ］
神奈川県生まれ。武蔵野美術大学卒業。１９９１年日本具象版画展優秀賞。９５年第６３回日本版画協会展準会員賞。９７年クラコウ版画トリエンナーレ入選。９８年・２００１年タリン国際版画トリエンナーレ入選。２００５年第６回高知国際版画トリエンナーレ入選。日本版画協会会員。日本美術家連盟会員
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
『パジャマガール』『天人子の歌』『風の願い人』の３編。児童虐待、一家心中、沖縄の民間神事をテーマに人と人との繋がりの中で生きていく大切さが伝わってきます。2018/10/04
びすけっと
8
2005年4月刊。市民図書リサイクルコーナー出会い本。内容の濃い児童書でした。表紙は萌葱色、しかも本文の活字も萌葱色にびっくり！ 表題作で親元から逃げるって本当に難しいんだと思いました。子ども自らが助けを求める場所、今後ますます必要だし、周知も必要だろうなあ。ちょっと気になったことに勇気を出して声を出す、もしくは信頼できる大人に相談することができる関係づくりをしなければ、と改めて考えさせられた「児童書」でした。2014/12/09
baion
3
軽く読むつもりが結構読んだ気にるというか・・、天人子の歌が妙に印象に残りました。不思議で幻想的な感じで。蓮の花が降ってくるという情景が美しいです。2013/01/26
ぴょこたん
1
短編3つ。 ﾀｲﾄﾙは可愛いが、内容は物凄くﾍｳﾞｨ…。 児童虐待、一家心中、ふりむん。 全く予想してなかったのでびっくらこいた。 でも面白かった。 特に「風の願い人」にはｲﾝｽﾊﾟｲｱを受けた。 遠野や沖縄の民間神事を題材にしている。 民俗学に基づいた物語が好きな人にはお薦め。 (著者は大学で西洋史学を学んだそうです） 2006/05/22
アーサー
0
3つの短編。児童虐待、一家心中、沖縄のマブイの話。どれも印象的で心に引っかかるような内容だった。2017/03/14
