内容説明
“読み”“書き”“計算”の学習により、脳機能の改善をおこなう「学習療法」。高齢者への実践を基に、介護施設におけるノウハウをわかりやすく解説。
目次
学習療法による痴呆症状の改善
学習療法の誕生
学習療法の考え方
学習療法の四つのコツ
学習療法のための環境整備
学習療法を導入するための体制整備
学習への導入
具体的な学習の手順
高齢者のタイプ別学習療法の留意点
学習療法のもう一つの効果〔ほか〕
著者等紹介
川島隆太[カワシマリュウタ]
1959年千葉県千葉市生まれ。東北大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、講師を経て、現在、同大学教授。医学博士。文化審議会国語分科会委員。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる「ブレインイメージング研究」の、日本における第一人者
山崎律美[ヤマサキリツミ]
1948年福岡県大川市生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。厚生省社会局国立福岡視力障害センター生活指導専門職、佐賀県福祉生活部身体障害者生活指導員、児童施設指導員、福祉事務所ケースワーカーを経て、1992年社会福祉法人道海永寿会特別養護老人ホーム永寿園入職。現在、同法人業務部長兼永寿園副園長、福岡県立久留米高等技術専門校弁護サービス科非常勤講師。ケアマネージャー
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感想・レビュー
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nappa
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普通の大人はもちろん、障害児にも効果があるというのも凄いと思った。ただ他の療法もそうだが、本人がその気になることが前提。認知症の父、学習療法のドリルをやる気になってくれたのはいいけど、どんどん自己流で進めてしまい、あまり効果ないかもしれないとは思うが、無理矢理やり方をおしつけるより本人がやりたいようにやるのもいいのかなと見守っている。2014/06/28
okatake
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学習療法についてのマニュアル本。考え方から実践まで書かれている。2013/09/15
つくつくほうし
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痴呆に効果があるとされる「学習療法(音読・計算)」を施設で導入するための、アドバイスが書かれた本。一般家庭で活用できる例があるかと期待して読んでいたが、参考になる例はあまりなかった。結局、前頭前野を毎日決まった時間に刺激する、刺激の方法は対象者によって変化させる、コミュニケーションをとる・・ということなのかな。2012/07/04
ym
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簡単な計算や音読を行うことで、前頭前野が鍛えられるという事実が、科学的に証明されているとのこと。ただ本人のやる気を引き出すのが難しそう。。。少し昔の本なので、もう少し新しい物も読んでみようと思った。2024/02/03