出版社内容情報
創作読み物 小学初級から
<心>をうたいつづける歌手・さだまさしが少年期の実話をもとに書いた初めての児童文学。赤鬼のように強い<ガキ大将>の弟が流す、ひとすじのなみだ・・・いくら世の中がかわっても、ずっとかわらないでほしい、ひとの心根の優しさと強さを、未来への祈りをこめて描いた作品。
内容説明
それは、なんともふしぎなながめだった。弟は、りょうほうのうでをくみ、ふうせん売りのおじさんのことを、にらみつけていた。そのかおは、それまで見たことがないくらい、こわいかおだった。このふんいきに、すっかりおそれおののいたぼくは、まったく、みうごきができなかった―。未来への祈りをこめて、いま、すべての子どもたちへ。「心」をうたいつづける歌手・さだまさしが書いた、初めての児童文学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
19
児童書。さださんの実話がもとになったそうで、とっても素敵な兄弟愛だと感じました。弟君が兄貴風をふかすところが、かなりツボにはまりました。さらっと読めますが、こころに響きます。大人が読んでも十分に楽しめます。2017/07/02
小夜風
19
【小学校】画像がなくてビックリ。娘が借りてきた本もカバーがなかったので…(笑)。どんな表紙なのか気になる~(笑)。さだまさしさんの子どもの頃の実話だそうです。昭和30年代、弟と妹、いとこの姉妹、5人で神社のお祭りに行ったお話。ハッカパイプやしょうのうで進むポンポン船…知りません。どんなものだろう?でも兄弟がお父さんにもらったお小遣いは100円のみ…迷いに迷って大事に使います。しかも全部妹のものばかり。とっても優しいお兄ちゃんたち♪2014/04/23
takaC
16
さだまさしがだれかを知らない小四のムスコに面白いよと薦められて読んだ。面白かった。2011/08/14
雨巫女。@新潮部
10
《私‐蔵書》【再読】さだまさしさんの長年のファンです。弟の繁理さんに会いたいなあ。最近、テレビで見かけとき、嬉しかった。「かすてぃら」のドラマ予告を見たら、読みたくなって。2013/08/30
あいあい
5
再読:小学生だった長女のために・・・と言いつつ、若い頃、さださんファンであった自分のために購入したとも言える、さだまさしさんが初めて書いた児童書。モデルになった弟さんの正義感あふれるアニキぶりとその優しさにちょっと泣ける。末っ娘に読ませてみようかな。2013/09/14