出版社内容情報
本書はチューリングの理論をもとに、コンピュータの原理やしくみから人工知能までを、わかりやすくていねいに解説しています。チューリングは現在のコンピュータサイエンスの基礎となる理論を作り上げた、とても重要な人物です。また、『知性を持つ機械』という論文やチューリングテストを考案するなど、人工知能の父とも呼ばれています。本書はこのチューリングの重要な理論を、できるだけわかりやすく楽しんで理解できるように、難しい専門用語を避け、ふんだんなイラストを用いて説明しています。コンピュータサイエンスの入門書として最適です。
内容説明
アラン・チューリングが産んだコンピュータの歴史を紐解きながら、考えるキカイの原点と原理を探る。コンピュータ・サイエンスの入門書。
目次
究極の人工知能とそれを実現する機械
自己言及のパラドックスと対角線論法
数学的帰納法と数
計算モデル
思考をwhileプログラムで表してみよう
論理とプログラム
配列とデータ型
プログラム内蔵方式と万能プログラム
計算可能性
計算できない問題
チューリング機械と計数機
実数と問題のクラス
計算可能性をこえて
著者等紹介
阿部彩芽[アベアヤメ]
グラフィックデザイナー・イラストレーター・webデザイナー。大阪大学工学部を卒業後、同大学大学院に進学。創造社デザイン専門学校にて広告デザインを学ぶ。その後東京の広告制作会社にてグラフィックデザイナーとして勤務。現在は独立し、フリーランスとして活動
笠井琢美[カサイタクミ]
電気通信大学名誉教授。1969年早稲田大学理工学部数学科卒業。1971年同大学大学院理工学研究科修士課程修了、京都大学数理解析研究所助手。1980年電気通信大学計算機科学科助教授。1989年同大学情報工学科教授。2012年同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。