プロの目線で散策気分
東京名木探訪

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784774191089
  • NDC分類 653.2
  • Cコード C3045

出版社内容情報

日本には、巨樹、云われ木といった「名木」が各地に存在しています。本書は、東京にある名木に着目。奥多摩の山地から伊豆諸島までの東京都全体の名木を、植物の専門家とともに訪ね歩きます。本書の特徴は、名木を樹木学的な観点から解説する、という点。そのためまず最初に、樹木の樹形、樹高、幹の直径、枝張り、樹皮の様子などを紹介し、それらが樹木学的にどのような意味を持つのか理解できるよう工夫。そして、個々の樹木が樹木学的にどのような特徴があり、なぜ美しいのか、また逞しい印象を与えるのかを科学的に解き明かしていきます。専門家だからこそ気がつく、名木の名木たる所以。今までにない樹木の愛で方を存分にお楽しみください。

目次

1 都心編MAP(首賭けイチョウ―日比谷公園;ソメイヨシノ―千鳥ヶ淵;三百年の松―浜離宮恩賜庭園 ほか)
2 武蔵野・多摩地域編MAP(エノキ―野川公園;ケヤキ―梅岩寺;カヤ―梅岩寺 ほか)
3 西多摩地区編MAP(カゴノキ―地蔵院;シダレアカシデ―幸神神社;フジ―大久野 ほか)

著者等紹介

近田文弘[コンタフミヒロ]
1941年新潟県新発田市生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程を経て、国立科学博物館植物研究部植物第一室長。植物分類学を専門とするが、博物学、樹木学、民族植物学など幅広い分野に関心を寄せている。現在は国立科学博物館名誉研究員として、中国長江流域と天山シルクロードの植物相の調査に従事

川嶋隆義[カワシマタカヨシ]
玉川大学農学部卒業。29歳のとき前職から写真家の道を志した。多くの写真家、画家、研究者とともに自然のおもしろさを伝える書籍の企画・編集をするスタジオ・ポーキュパインも主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ショア

28
若木の葉からは1日で300リットル、成木だと4万リットルもの水が蒸発し、気温緩和と湿度を維持する。皇居周辺は気温が2度低く湿度は20%高い。もっともっと都内に樹木を増やさないと。 影向(ようごう)のマツ。樹齢600年の天然記念物の黒松で影向とは神仏が仮の姿をとって現れることを意味する仏教用語。小岩の善養寺。新宿御苑のヌマスギの呼吸根はなんだか恐ろしい。 奥多摩の千年の大ヒノキは樹齢600年で都内最大のヒノキ。 伊藤伊兵衛は代々襲名された江戸の植木屋。2022/07/10

アルクシ・ガイ

3
ヌマスギの呼吸根が蟻の塚みたいだ。手形のは恐い。見たら悲鳴をあげそう。2019/05/06

やま

2
さすが?東京、たくさんの名木があります。震災や空襲を乗り越えて残った樹木たち。大名屋敷由来の物から地域に大切にされてきた樹など、興味深く読ませていただきました。2017/11/01

kaz

2
普段は何気なく眺めているが、東京の街の中にも、けっこうな大木があるのだ。公園では意識して見ることもあるが、今度は公園以外の街中の樹木にも目を向けてみたい。谷中のパン屋のヒマラヤスギが「台東区の保護樹」「パン屋の主人の祖父が植木鉢に植えた苗が大きくなって根づいた株で、樹齢は90年ともいわれます」と紹介されている。樹とは直接の関係はないが、みかどパン店は「谷中の三叉路にあるので『三角の』パン屋の意味」だそう。 2017/10/16

Teo

1
これまた最近家の整理していたら埋没していたのを発掘した本。7年前に買って最初だけ読みかけた状態だった。改めて読了。東京にもこんなに立派な木があるものなんだ。但しこの7年の間に失われてしまった木もあって「パン屋のヒマラヤスギ」はこの中で一番行って見てみたいと思ったのに5年前の台風で倒れてしまったそうだ。惜しい。実に惜しい。だから今見られる物は今見ておかなくちゃ。2024/02/20

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