出版社内容情報
疾病や症状を抱えている中高年者はもとより、家族や介護・看護をサポートする人にも、漢方薬を有効に活用してもらうというものです。漢方薬の効能効果、服用時の注意点、併用禁忌薬品といった基本的な知識が身につきます。特徴として、精神的・身体的特性からくる中高年特有の病気を重点的に解説し、その上で、漢方医学の未病と西洋医学の予防医学の違いを解説していきます。各症状・病気における第一選択薬は何か、さらに「証」による第二選択薬も提示し、「証」の解説とともにその使用目標を明示していきます。
内容説明
「女性は7の倍数、男性は8の倍数」の年齢に心身の変化が起こる、とされます。これがライフサイクルにおける「節目年齢」と呼ばれるもので、最終年齢は女性が49歳、男性が64歳になっています。これは、いったいどういうことを意味しているのでしょう?その答えは、漢方の原典とも言える『黄帝内経』のなかにあります。本書では、漢方が立脚している基本思想を現代的に解釈しながら、老化および病気に効果的な漢方薬をわかりやすく解説し紹介しました。
目次
第1章 中年以降、老化現象はどのように現れるのか?
第2章 高齢者の身体的特徴と疾患の特徴は?
第3章 漢方の老化の考え方とは?
第4章 「肝」症状別適応漢方薬―老化による肝臓・胆道系の疾患
第5章 「心」症状別適応漢方薬―老化による循環器系の疾患
第6章 「牌」症状別適応漢方薬―老化による消化器系の疾患
第7章 「肺」症状別適応漢方薬―老化による呼吸器系の疾患
第8章 「腎」症状別適応漢方薬―老化による秘尿器系の疾患
著者等紹介
関水康彰[セキミズヤスアキ]
薬剤師、薬草研究家。1947年生まれ。東京薬科大学卒業後、川崎市立川崎病院、琴平診療所で薬剤師として勤務。横浜商業高校職業科生理学講師を経て、現在は横浜関水薬局で調剤を行うかたわら、在宅・認知症施設の医療にも従事。横浜市介護認定委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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