出版社内容情報
脂肪,とくにコレステロールはみんなの嫌われ者です。健康診断ではコレステロール値や中性脂肪値が気になります。その一方で脂質は三大栄養素には違いなく,体に必要なものなのです。多くの人は,そんな脂質についてどれほど知っているでしょうか? 脂肪酸,中性脂肪,コレステロールなどが食物からどう取り込まれるのか,あるいは生合成されるのか,どういう種類があってどういった働きをするのか,本書は,嫌われ者のアブラについて科学する本です。健康を気にする方,栄養と脂質について知りたい方に読んでほしい1冊です。
内容説明
何かと悪いイメージがつきまとってきた「脂質」。でも、エネルギー源であることはもちろん、体の代謝に不可欠な様々な働きがある。「アブラ」をどう摂れば健康が保て、長寿を得ることができるのか?最新の科学知識をもとに解き明かす。
目次
第1章 「脂質」はなぜ体に必要なの?(エネルギー源だけじゃない!?「脂質」の多様な働きを総チェック;水になじみにくいはずなのに…「中性脂肪」はどう吸収されるのか? ほか)
第2章 「コレステロール」の働きと健康との関わり(たまると体に悪いだけじゃない―コレステロールとはどんな物質か?;コレステロールと健康の関わりはどこまでわかってきたのか? ほか)
第3章 人はなぜ「メタボ・肥満」に悩まされるのか?(「メタボ」と脂質の関わり―診断基準はなぜ生まれたのか?;「メタボ」が生まれた背景1―脂質の摂取割合と肥満増加の関わり ほか)
第4章 「脳にいい油」はどこまで本当か?(必須脂肪酸のバランスはなぜ重要か?1―プロスタグランジンとの関係;必須脂肪酸のバランスはなぜ重要か?2―アレルギーの意外な原因に ほか)
第5章 食生活で脂質をどのくらい取り入れるべきか(カロリー制限はどこまで必要か?1―大事なのは「間食を減らす」こと;カロリー制限はどこまで必要か?2―ジャンクフードとの賢いつきあい方 ほか)
著者等紹介
近藤和雄[コンドウカズオ]
1949年、東京生まれ。医学博士。東京慈恵会医科大学を卒業後、豪・メルボルンのベイカー研究所へ留学。防衛医科大学病院講師(第一内科)を経て、国立健康・栄養研究所臨床栄養部臨床栄養指導研究室長を務める。1999年、お茶の水女子大学生活環境研究センター教授に就任後、同センター長、大学院教授を歴任。現、同大名誉教授、東洋大学食環境科学部教授。日本栄養・食糧学会会長。日本動脈硬化学会評議員。動脈硬化を起こす生活習慣病(脂質異常症、肥満、糖尿病、高血圧)と食物との関わりについて研究、赤ワインの抗酸化作用の解明などを通じ世界的に評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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