栗本慎一郎の全世界史―経済人類学が導いた生命論としての歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774156392
  • NDC分類 204
  • Cコード C0033

内容説明

著者が「最後の一冊」として世に問う、経済人類学がとらえた真実の世界史。日本史も、世界史も、すべてが一つの「歴史」…ゲルマン人、中国人が恐れ、隠してきた「ユーラシア」にこそ躍動する歴史の源泉があった。

目次

第1章 世界の中の日本史
第2章 文化と文明、王国と帝国、民族と人種
第3章 人類文化の起源地・ユーラシア
第4章 世界帝国アスカ
第5章 異端と正統の誕生―西ヨーロッパ社会の基礎
第6章 ヨーロッパの本格的成立
第7章 ヨーロッパと日本だけの共通項
第8章 ヨーロッパを動かしたアジア
第9章 アジアの中の日本と中国

著者等紹介

栗本慎一郎[クリモトシンイチロウ]
1941年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。天理大学専任講師、奈良県立短期大学助教授、米ノースウエスタン大学客員教授、明治大学法学部教授を経て衆議院議員を二期務める。1999年、脳梗塞に倒れるも復帰し、東京農業大学教授を経て、有明教育芸術短期大学学長。神道国際学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

25
《購入本》タイトルのとおり、栗本教授による世界史の本。語り口がいかにも栗本教授らしく、読みながら大学時代に教壇に立っておられた姿が思い浮かばれた。本書は著者の「最後の一冊」と銘打たれている。経済人類学を基底に歴史と生命論を展開されてきた教授の集大成が詰まっていると思うと読む前から期待に胸が大きく膨らんだ。読み終えて、これはだがおそらくは栗本教授にとっての通過点なのだろうと感じた。後進への愛情に溢れたガイドブックなのだ。栗本教授は思索を止めることはない。改めて栗本教授のこれまでの著作を全て読み返したい。2023/10/14

seichan

7
西洋中心史観や中華史観では語られない、遊牧民・騎馬民族による帝国とそれが歴史に与えた影響を中心に、ざざざっと世界の通史を語った本。文明の起源から書いてる……ってトンデモに聞こえる?そうではないと思うよ。しかしこの人の問題意識は80年代から(つーか生まれた時から?)ブレてない。人格的になんなんだよ~ってとこもあるけど、ある面での切実さと誠実さは強烈に好き。この本以後、横浜都市文化ラボのサイトで講演録(300p以上)が無料PDF配布されてるから、好きな人はぜひ読んだらいいと思う。2015/12/30

koheinet608

3
「そもそも近代という事態あるいは現象自体が、すべてを合わせて一つの生命体のようなものだ と考えるべきだ。実はわれわれはそうした現象を作り出すために生きているのだ。生かされていると言っても、そう大きな間違いでもない。 私が過去にいくつかの場所で、あるいはいくつかの機会で、生命の意味は生きること自体にあると言ったのは、ほかでもないこういうことだったのだ。そこに深遠な意味をこめるつもりなど毛頭なく、直截的に述べただけのことだった」 →親鸞の他力本願にも通じる。2024/03/11

父さん坊や

3
→ 内部に存する二重性が敵対するも協調するもとにかく運動の基本的な原動力になると言う点で、ある程度の説得力を持った。この二重性を内在していたヨーロッパ社会と日本社会に内発的な発展のエンジンを認めるといったくだりは、もっと経済人類学を読んでみる気を起こさせるに十分であった。2017/12/31

父さん坊や

3
大晦日の午後、ほぼ家事を片付けて、嫁もお出かけでチャンスとばかり、読書に勤しむ。やはり年末年始となると歴史物を読みたくなる。前から少し気になっていた、栗本慎一郎の全世界史、家を片付けていたら偶然発見!早速再読。もりもり、結局、最初から最後まで一気読み!面白かった!ただし、彼の直感に頼った歴史観には簡単に染まらないように一つの興味深い意見として拝読。一つ、はっきりと参考になったと言えるのは→2017/12/31

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