内容説明
猿が長い時間をかけてキーボードを打ち続けるとやがてシェイクスピアの作品の文章ができあがる?足の速いアキレスが歩みののろい亀を追いかけてもアキレスは亀を永遠に追い越すことはできない?光の考察から導かれた特殊相対性理論と量子論!…本書は、仮定した前提から思考のみによって遂行していく思考実験の入門書である。
目次
第1章 猿はシェイクスピアになれるのか?―無限の猿定理
第2章 運動は不可能なのか?―ゼノンのパラドックス
第3章 光の正体を探る―光の粒子説vs波動説
第4章 光の波はどのように空間を伝わるのか―エーテルは存在するか
第5章 双子の年齢は変わらない?―特殊相対性理論と双子のパラドックス
第6章 自然現象は確率で決まる?―量子論 シュレーディンガーの猫
著者等紹介
桑嶋幹[クワジマミキ]
1963年生まれ。豊橋技術科学大学大学院工学研究科前期課程修了。工学修士。光分析機器メーカー日本分光株式会社勤務。雑誌『理科の探検RikaTan』副編集長。新理科教育フォーラム副代表。北海道理科サークルWisdom96に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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脳疣沼
3
こんな本が読みたかった、って感じの本。一番興味深いところだけにフォーカスしたサイエンスの本。2018/05/10
星屑の仔
1
「思考実験」って言うか、光の正体や媒質、相対性理論や量子論など科学の歴史や説明にページ割いてる本だな。2015/11/06
うみ
0
シュレーディンガーの猫の思考実験が知りたくて購入。でも光の問題がメインだった……。数式がじゃんじゃん出てきて、中には読めない記号もあったりして、読むのに時間がかかった。ふう。2017/09/06
ぺん
0
思考実験、パラドックス、哲学などに興味があり、図書館でタイトルだけ見て借りてみました。読んでみると、哲学に加え、特殊相対性理論や量子論など、物理学的な内容も多かったです。自分が知りたかったこととは少し違いましたが、これはこれで面白かったです。2017/01/22
ちび独
0
途中かなりの部分を電磁波、光の問題に当てている。光は相対性理論の重要な要素になるが、やはり難しい。どこかで聞いたような仮定が出てくるけれど、なかなか納得できるようなことにはならない。もう少し砕いて解説してもらえれば、と思うのは自分の思考力が足りないせいだろう。 エーテル、絶対座標の部分も、もう少し、「そうか!」と思わせるところがあればよかったが、それも思考力不足だ。 ただ、世の中の天才がどういった流れで思考していったのか、といった経緯が分かってよかった。2016/04/06