内容説明
オイラーはなぜe,i,πのような数を作ったのでしょうか。指数関数や三角関数を実数から複素数へと世界を広げて考えるとそれまで気がつかなかった性質や関係が現れてきます。そしてそれがオイラーの公式へとつながっていくのです。
目次
第1章 オイラーが愛した特別な数たち
第2章 虚数、複素数平面とは?
第3章 オイラーの公式の発見
第4章 数学への応用
第5章 物理への応用
Appendix 「オイラーの公式」への道
著者等紹介
吉田信夫[ヨシダノブオ]
1977年広島で生まれる。1999年大阪大学理学部数学科卒業。2001年大阪大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。2001年より、研伸館にて、主に東大・京大・医学部などを志望する中高生への大学受験数学を指導する。そのかたわら、「大学への数学」、「理系への数学」などでの執筆活動も精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
10
知ったようなふりをして、オイラーの公式をエラそうに記述してみる。「つまりだね、キミ、まずはeもcosθもsinθも、永遠に微分できることを理解したまえ。『無限回微分可能』なんだ。これは、テイラー展開、さらにはマクローリン展開ができるということだ。eやサインコサインの関数も、シンプルな和の式に変換できる。するとだね、キミ。eのマクローリン展開と、cosθとsinθのマクローリン展開の合計がとても似ていることがわかるだろう。あとは、虚数iでうまく味付けすればオイラーの公式の完成だ。どうだオレすごいだろう!」2021/04/28
まし
3
三角関数と複素数の関係からオイラーの公式に至るまでが分かりやすく説明されていて、なんとなく分かった気分になりました。と言うのも半ば位から数式を読み解く能力と根性が無くって。。。上っ面を追ってたので。2012/10/31
Ashow
2
一般的に「オイラーの公式」と呼ばれているe∧iθ=cosθ+isinθの証明・活用法の説明を目的として、必要となる知識などの解説も含めて分かりやすくまとめられている本。特に暗記で済ませてしまいがちなe、π、iの性質や公式が分かりやすく解説されているので、理系の学生ならば読んでおいて損はないと思う。2013/03/25
ピエール
2
オイラーの公式がどのように出てくるのかを丁寧に解説してくれています。高校数学の知識で理解できるように説明さrているので、おっ、なるほど極座標変換とはこういうことだったのか!(今更?)と納得しました。 応用例でバネの振動減衰、LCR回路などが紹介されていますが、もう少し応用例が多くても良いのではないかと思います。 この本で興味をもったら、もっといろいろな応用例を読んでみてねという入門書なのでしょう、きっと。2012/08/08
Sinichi Morii
1
数学の面白さが濃縮されていて初心者にもやさしかった! 何回か読んで数学書を読むきっかけにしたい!2018/08/19