ART OF LIVING生きる技術!叢書
日本を再生!ご近所の公共哲学―自治会から地球の裏側の問題まで

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774147079
  • NDC分類 104
  • Cコード C3036

内容説明

共同体の崩壊、孤独死、無縁社会、移民との共生…などさまざまな難題に対し、哲学カフェを主宰する著者が、新しい形の社会参加=公共哲学の知見をもって臨む。ご近所の底力が世界の難問を解決する。哲学による日本再生マニュフェスト。

目次

第1章 公共哲学の時代―公と私は対立するものか?
第2章 正義の行方と討議する市民社会―エリート民主主義は克服できるか?
第3章 流行りの共同体論―無縁社会はどう乗り越えられるか?
第4章 行動する哲学者のまちづくり―限界集落はなくなるか?
第5章 教育をめぐる侃々愕々―ニートとひきこもりをゼロにできるか?
第6章 あえてインターネット批判―ケータイは善か悪か?
第7章 差異と対立に満ちた社会―移民たちとの共生は可能か?
第8章 地球サイズの公共性―利己主義は乗り越えられるか?

著者等紹介

小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒。名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。徳山工業高等専門学校准教授。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商社、フリーター、市役所を経た異色の哲学者。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

7
超初級のスラスラ読める公共哲学入門書。具体的な事例を引き実践に誘っているところが秀逸。この本自体は何かの答えを提供するものではなく、あくまで問題に気付かせ、それを議論する公共的な場を日本にも根付かせようと案内する本だ。理論もハーバーマスやアレント、ロールズなどの哲学の一番最初のエッセンスを軽く紹介していて、はじめて読む読者には十分。ブックガイドや哲学カフェのやり方も解説していて、他の公共哲学本を読む前に最低限この本をさらっと通読しておけば捗るだろう2012/07/26

読書国の仮住まい

2
著者初読み。 小川さんの専門は公共哲学。 これは『私』が社会にどう関わっていけば良いのかのを、根本に遡って考える学問。 町内会や地域の人たちが、底力を発揮して身の回り問題を解決。 自分自身が楽しんで、自分を生かしながらの社会参加が求められているという。 公と私は対立するものか? エリート民主主義は克服できるか? 無縁社会はどう乗り越えられるか? 限界集落はなくなるか? ニートとひきこもりをゼロにできるか? ケータイは善か悪か? 移民たちとの共生は可能か? 利己主義は乗り越えられるか? ご近所よ、哲学せよ!2022/02/09

ばなな

2
哲学・・言葉を聞いただけでも難しそう。まあ、コミニティで地域の活性は頷けるが、昔の様にご近所づきあいも減ってきて挨拶のみ。哲学カフェってブレーンストーミングと一緒の感じだけど?2012/04/29

壱萬弐仟縁

1
昨年読んだ筑摩書房の青紫色の本にもあったが、「活私開公」は個が私を活かして公を開く見方がある(030ページ)。社会に関わるためにも公共哲学は自己満足な哲学からの脱出を志向し、役立たないというレッテルを剥ごうとしているかのように見える。哲学も役立つというのは政治哲学のサンデル教授を想起すればいいだろう(048ページ~)。哲学カフェは評者からすれば私塾に見える。限界集落は精神的で人間関係の問題(131ページ)とは異論にみえるが妥当。実際地域で哲学カフェを中山間地域自治体で実験すればいいが、役場はやるかどうか?2013/01/06

しゅんぺい(笑)

1
最近興味のある哲学分野で活躍している、小川仁志さんの著書。 教育、無縁社会、多文化社会等、様々なテーマを扱っているんだけども、各論に拡散しすぎてて、それぞれの問題の取り上げ方が浅いなと思いました。 いかなる場所においても、その場に合った公共性を考えるためにみんなで話し合う、そのことはいいと思います。というか、結局この本で論じられているのは、それだけで終わってる気がしました。 期待していた本だったので、少し残念。それとも、ちょっと難しかったのかね…?2011/12/31

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