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ミクロな化石、地球を語る―微化石に刻まれた絶滅と再生

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784774144269
  • NDC分類 457
  • Cコード C3044

内容説明

微化石とは、微細な化石のこと。さまざまな場所から無数に発見される彼らを調べてみると、いろいろなことがわかってくる。天体の衝突と絶滅は同時に起こった?日本海は巨大な淡水湖だった?微化石が記録する過去・現在を紐解きながら、地球について語り尽くす。学問的に大きな足跡を残しながらも大型化石の陰に隠れがちな微化石。その魅力に存分に触れてみよう。

目次

第1章 深海への挑戦
第2章 深海に降り積もったもの
第3章 地球史は深海底に記録される
第4章 微化石が語る古日本海
第5章 微化石が語る日本列島の海
第6章 過去から未来へ、海の森の変遷

著者等紹介

谷村好洋[タニムラヨシヒロ]
1949年、奈良県生まれ。東北大学大学院博士課程修了。国立科学博物館地学研究部、環境変動史研究グループ長。専門は古生物学、おもに珪藻化石を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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姉勤

28
カンブリア紀以前の、大型化する前の生物の化石時代の内容を期待したが、地層の時代分類では比較的近い時代に関する本だった。かといって期待はずれという訳でなく、いわゆるセレンディピティな内容だった。藻やプランクトンなど地中に含まれるμmサイズの微細な化石は、幾何学的な美しさを見せ、最小のエネルギーで最大の効果を得られる機能美だろう。本題は化石化した微生物に含まれる傾向や種類によってその時代の海流や気候、地形が分かる、海底考古学のような面白さ。特に日本海に関する記事は興味深い。2022/08/09

月をみるもの

10
現生のプランクトンのことを勉強しようと思って読み始めたんだけど、これがメッチャおもろい。というか、形態のあまりの美しさにウットリする。「年代調べる時につかうらしいが、そんな細かいことよくやるなー」とか思ってた昨日までの自分を断罪したい。2017/08/16

Tatsuya

1
微化石を元に地球史を探るアプローチ。入門書としてちょうど良い感じがした。2017/11/03

黒胡麻

0
珪藻などのプランクトンの化石を調べると過去の気候や海流の変動もわかる。プランクトンが死ぬとマリンスノーになるが、その大半が堆積前に分解されて消えてしまうなど知らないことがたくさんあり興味深かった。2013/04/29

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