内容説明
水稲から果樹まで主要農作物への影響を詳しく解説。
目次
第1章 日本と世界の農業、食料は今どうなっているのか?(世界の食料事情と、そこにある問題;海外に頼らなければ成立しない日本の食料)
第2章 変わる気候は農業に何をもたらすのか?(気象変動の実態と予測される将来;温暖化は世界の食料生産にどのように影響するのか?;気候の変化に対する植物の基本的な反応)
第3章 日本でも顕在化し始めた温暖化の影響(「農」の現場では、すでに温暖化の影響が顕在化している;水稲への影響―品質の低下が問題に;果樹への影響―被害がもっとも懸念される農作物;畑作物への影響―さまざまな作物に見られる問題;畜産への影響―夏季の気温上昇がもたらすデメリット)
第4章 温暖化で変わる将来の日本の農業(米の収量は、これからどう変化していくのか?;果樹の栽培適地は北上を続ける;畑作物栽培に現われる避けられない影響;家畜生産の現在と将来予測)
第5章 温暖化の克服に向けた取り組み(温暖化に適応するために高温対策技術を生かす;温暖化に適応する水稲作りの技術;温暖化から果樹を守る技術;畑作物、家畜生産における温暖化適応技術;温暖化防止に向けて農業ができること)
著者等紹介
杉浦俊彦[スギウラトシヒコ]
1963年愛知県生まれ。安城東高校、京都大学農学部農学科を卒業後、1987年農林水産省入省。同省果樹試験場にて、気象と作物の生育との関係について研究を開始。1997年果樹の生育予測技術に関する研究で京都大学より博士(農学)を授与される。省庁の研究機関が独立行政法人化され、農業、食料に関する日本最大の研究機関となった農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)本部において、2005年に日本の農業に及ぼす温暖化の影響に関して、初めての全国実態調査を遂行し、とりまとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- ニブルとたいせつなきのみ