知りたい！サイエンス 食品汚染はなにが危ないのか―ニュースを読み解く消費者の科学

中西 貴之/藤本 ひろみ【著】

技術評論社（2009/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 255p／高さ 19cm
• 商品コード 9784774137964
• NDC分類 498.54
• Cコード C3043

内容説明

本来、家族の団らんの場として楽しいはずの食卓が「食品汚染」「残留農薬」「中国産」「遺伝子組み換え」「ＢＳＥ」…世間を騒がすキーワードが頭の中でぐるぐると飛び回る辛い時間になっているとしたら、それは最悪なこと。そんなとき、ちょっとした知識があれば「なんだ、それって全然問題ないかも」と判断できるようになる。テレビや新聞をさらりと読み取り、正しく理解。楽しい食卓は、ちょっとした消費者の科学から始まるのかもしれない。

目次

１　食品汚染を読み解く科学（食品汚染で気になるものを科学する；あの食品を科学する；消費者に必要な科学的視点を身につけよう）
２　食の安全と消費者行動を読み解く科学（食の安全に関する背景を科学する）

著者等紹介

中西貴之［ナカニシタカユキ］
１９６５年、山口県下関市彦島生まれ。山口大学大学院応用微生物学修了。現在、総合化学メーカー宇部興産株式会社有機化学研究所で鋭意創薬研究中。研究テーマは低分子有機化合物と人間の身体の相互作用を解析することによって、少ない量で効果的に病気を治し、人間と仲良くなれる薬を作り出すこと

藤本ひろみ［フジモトヒロミ］
１９７７年、山口県下関市生まれ。別府大学文学部史学科（考古学専攻）を卒業後、学芸員として就職。その後ＦＰ資格取得を機に、２年間の修行を経てファイナンシャルプランナーとして、セミナー講師や家庭の家計相談などで活動中。また、インターネットラジオ番組「暮らしにまつわるお金の話」のパーソナリティをつとめる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[バニラ風味]

2009年初版の本。その年までに、汚染された食品による、こんな事件があった、と端々で(会社名も実名で)紹介されている。確かにあった、とすっかり忘れていた事件もあったし、知らない事件もあって、興味深い。原因は、添加物によるもの、菌に汚染されたものを使用した、食材が病気だった、など色々ある。が、一番は、悪いことだとは知りながらも、儲けのために、汚染された食べ物を流通させた人間がいたことだと思った。そんな流通の背景なども書かれていて、なかなか深い本だと思う。

2022/08/20

[nuna]

専門的な内容もあるが読みやすい。メラミンや餃子など最近の食の安全ネタも盛り込んでる。が、問題なのは本書にも書かれているが、（科学的観点の）安全と（消費者の）安心は異なるということ。安全はごまかせなくても安心はごまかせるから偽装が起きるのだろう

2009/04/26

[lagopus55]

三笠フーズの事故米、メラミン混入牛乳、ホルマリン漬け養殖フグなど、最近起こった食品汚染を取り上げ、科学的視点で解説、また、現状の検査体制を紹介し、煽り報道に対して冷静に対処する力を養う。リスクを知って自分で楽しい買い物、食事をしましょう。

2009/07/06