出版社内容情報
「要件開発とは,顧客の真意を読み取る力と技術!」世の中には多くのIT化されたシステムがありますが,発注側・顧客の意図が必ずしも実現されているとは限りません。そのため不自由さを運用でカバーしながら,無理やり使い続けているのが現実ではないでしょうか。それはシステム発注者(顧客)が本当に欲している「要件」を汲み取ることがうまくできていないからです。本書は,顧客が本当に望んでいることを汲み取り,システム化する場合にもスムーズで実現しやすくなる――ITコンサルタントの仕事の真髄「要件開発」を紹介します。
内容説明
IT・システム構築をするときに、コンサルタントたちは何を考え、要求定義・要件定義をしているのか…。とらえる、ふかめる、まとめる―思考のネタとは何か?要件開発者の3つの役割は何か?抽象化・概念化・論理的思考、知のフレームワークとは何か?超・上流工程におけるコンサルタントの「要求を見える化する」技術の核心部分をやさしく解説。
目次
第1部 要求工学の位置づけと課題(要求工学への期待の高まり;なぜ、要件がうまく開発できないのか?)
第2部 要件開発を極めるための3つの秘訣(「心」―要件開発の「心構え」「心得」;「体」―要件開発の「思考のネタ」 ほか)
第3部 ポイントとコツさえ押さえれば、要件を開発することはむずかしくない(もともと要求は、ほんの一部しか見えていないのです;要求を効率かつ、効果的に形成するための3つのアプローチ ほか)
第4部 実践!要件開発「思考法」(要件開発の目的と達成目標、基本となる仕組み;メタ・モデリングのポイントとコツ ほか)
著者等紹介
工藤浩志[クドウヒロシ]
1960年山形県東根市生まれ、ITコンサルタント。1982年東海大学「経営工学科」を卒業。マーケティング会社およびシステム・インテグレーション会社を経て、2000年にIBMビジネスコンサルティングサービス(株)に移り、情報技術や情報通信技術を活用したITコンサルティング案件を多数てがける。同時に、とかく難しくとらえられがちな情報技術の原理や原則をわかりやすく紐解くことに注力してきた。2007年、(株)豆蔵に移り、エンタープライズ領域の業務やSOA業務のコンサルテーションに従事。超・上流局面の「コンサルテーション」や「教育」、「標準化」などの支援サービスをリード。かたわら主任研究員として、「要件開発」の原理・原則、「思考のネタ」を同社Webサイト、「ソフト工学ラボ」にて記事を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Matsui Kazuhiro
伝書鳩
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