内容説明
さっきまでの快晴が突然の豪雨に。都市を襲う爆発的な豪雨は年々増える一方。なぜ大都市の狭い範囲に集中的に降るのか、その原因を、ヒートアイランドや風の流れ、林立する高層ビルなどとの関係を通じて、探っていく。
目次
第1章 これが都市型豪雨
第2章 豪雨が発生するしくみを考える
第3章 「梅雨前線豪雨」は集中豪雨の本家
第4章 豪雨の引き金「ヒートアイランド」
第5章 なぜ東京に夏の豪雨が集中するのか?
第6章 「温暖化」で豪雨は増えるのか?
第7章 都市型豪雨は防げるのか
著者等紹介
三上岳彦[ミカミタケヒコ]
1944年、京都府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。お茶の水女子大学助教授、東京都立大学教授、首都大学東京教授を経て、帝京大学教授・首都大学東京名誉教授。専門は、都市気候・気候変動。主として観測データに基づく実証的な気候研究を行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雲をみるひと
25
都市型集中豪雨の解説本。降雨や災害に関してやや専門的と思われる内容も含まれているが図がたくさん挿入されていてわかりやすい。気象本は総花的でどっちつかずなものをよく見かけるが、本作のようにテーマを絞った方が内容が深くなってよい気がする。2021/07/14
こばこ
0
2008年の書籍。大雨、特に都市型の大雨について詳しく記述、分析がなされている点では良著だと思うところ。ただこの本の出版から7年半が経過しており、今読むには情報が古いところも。この7年半でいろいろ発展したものだなぁ、とは思うところです。2016/02/01
ぼっこれあんにゃ
0
×第2章の「豪雨が発生するしくみを考える」は面白かったのですが、あとはあまり参考になりません。2009/01/10
Meistersinger
0
東京のゲリラ豪雨に限ってすら、完全にメカニズムが判明しているわけではないのだなぁ。結局レーダーによる早期警戒しか手がなさそう2009/06/10
こばこ
0
読んだぞ感想書くぞと思ったら2年前に読んでて、年を感じる。都市の先生なので都市メインだな、と思ったりはするなかで、複数のケーススタディが行われていたのは好感。2018/02/26