知りたい!サイエンス
コウモリのふしぎ―逆さまなのにもワケがある

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774131351
  • NDC分類 489.42
  • Cコード C0045

内容説明

日本で最も種類の多い哺乳類、それはコウモリ。最も身近なところにいる野生動物なのだ。それなのに、コウモリの生態は闇に包まれている。なぜ、逆さまなのか?逆さまでおしっこや出産ができるのか?そもそも、頭に血が溜まらないのか?超音波を使うにしても、同じ周波数だと混線するだろう…。ちょっと気になるコウモリの疑問を、スミからスミまで詳しく紹介。最先端技術を凌ぐスゴさがあるのに、これがけっこうおっちょこちょい。そんなコウモリの姿をたっぷりご堪能下さい。

目次

1 コウモリってなんだ?
2 コウモリの日常生活
3 エコーロケーションの不思議
4 繁殖、子育てと教育方針
5 特異なコウモリの体
6 睡眠好きなコウモリたち
7 知られざる進化の奇跡

著者等紹介

船越公威[フナコシキミタケ]
1948年広島生まれ。鹿児島国際大学国際文化学部教授。博士(農学)。コウモリの行動・生態学的研究を主要テーマとしている。特にコウモリのエコーロケーションや社会に興味をもって取り組んでいる

福井大[フクイダイ]
1976年岐阜生まれ、東京育ち。森林総合研究所北海道支所(日本学術振興会特別研究員)。博士(農学)。コウモリの採餌生態・空間利用などが主要テーマ

河合久仁子[カワイクニコ]
1974年東京生まれ。博士(理学)。北海道大学低温科学研究所研究員

吉行瑞子[ヨシユキミズコ]
1932年宮崎県生まれ。国立科学博物館動物研究部主任研究官を経て、東京農業大学農学部教授。同定年退職。哺乳類の系統分類学。博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

35
夕方になると、ぱたぱた飛んでるコウモリ。思った以上に種類が多く、良く研究されている分、分からない事が多い事を本書で知る。エコーロケーション(超音波を発振して、虫を探査したり環境を感知する)が、多様な機能を持ち、しかも対する虫の方もロックオンされた事を感知して退避したり、逆に超音波を出してデコイにしたりする虫もがあるとは、潜水艦アクション映画のようで面白かった。2014/10/04

fuchsia

5
コウモリって小動物のくせに寿命が長い(30年ぐらい生きる個体もいた)とか、それは活性酸素の発生率が少ないからだとか、そのくせ早熟で生後1年で出産可能になって年4回子供生むとか、超音波で獲物の位置を特定するっていうけどあれは口じゃなくて鼻から発するのであんな奇怪な面相(鼻の構造がエコロケーションに特化)なんだとか、まあ一般人が知らなくても生きていける知識満載な1冊ですが、日本野鳥の会ならぬこうもりの会というのが存在していて会員数450人というのが一番の驚きだったりします・・・。2007/12/01

yumani

2
決して身近だと言えないのに実はネズミ類についで二番目に多い哺乳類だという。逆さま向いたフシギなお顔と機能的な翼、鳥とは異なる飛び方を一度でも知れば、都会でも夏の夕暮れ時に出会える…とは言っても、同じ種であっても様々な生態をみせる謎の存在。生き延びるためのエネルギー投資、出産時期の調整、休眠等の省エネについては目から鱗!超音波についてはエサたる昆虫側でも聞けるものがいたとは!群れにより周囲の温度を上げたり納得と驚きの連続で謎は深まる一方。「人間の想像を超えるような臨機応変な生物としての可能性」が魅力だそう。2022/02/28

Tatsuya

2
コウモリのことをちょっと詳しく知りたいなー、というニーズを満たしてくれた良い本だった。やっぱコウモリって面白いなー。2016/04/05

暫定ニート(琉球)

2
「○○の不思議」なんて本にありがちな、広く浅くコウモリを紹介した本だろうとタカをくくっていたら、大変充実しており驚きました。この内容でよく1,500円前後で出せたなぁ、なんてすら思うほど。質は判断しかねますが、参考文献も充実しておりました。2011/10/30

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