内容説明
南極の氷が溶け出している!地球は急速に温暖化している!これ以上CO2を排出し続ければ、海面が上昇し、世界の大都市は水没する!…気象学者はこう主張し、温暖化の脅威を警告している。…だがこれにはどこまで科学的根拠があるのか?危険なほど温暖化しているのか?それは人間活動が原因なのか?数千年から数億年の流れで地球が経験する、大自然のゆらぎにすぎないのか?ひとつの科学的予測から政治問題へと発展した地球温暖化論争を、いま検証する。
目次
第1章 地球温暖化の警告から京都議定書まで―それは無名科学者の一篇の論文から始まった
第2章 グリーンランドと南極の氷は溶けているか―溶けているのに厚くなっている南極の氷?
第3章 地球温暖化を主張する科学者のツール―シミュレーション学者は温暖化グラフをこうやって作る
第4章 シュクロー・マナベ、アキオ・アラカワ、地球シミュレータ―470億円の地球シミュレータの社会的価値
第5章 シミュレーションで温暖化を予測できるか―世界最速コンピューターの予測はゲタ投げの天気予報よりはずれる?
第6章 異議を唱える科学者たち―気温の上昇と二酸化炭素の増加、どちらが先か
第7章 地球の気候変動を宇宙から眺める―気温の最大の支配者は太陽の放射エネルギー
第8章 地球温暖化をコントロールする―自らの視点を変えるとき
著者等紹介
矢沢潔[ヤザワキヨシ]
科学雑誌コズモ創刊編集長を経て1982年より科学情報グループ「矢沢サイエンスオフィス((株)矢沢事務所)」主宰。内外の科学者・研究者、科学ジャーナリスト、編集者、翻訳者などのネットワークを構築し四半世紀にわたり自然科学、生物学、エネルギー技術(核分裂と核融合)、医学、科学哲学、未来文明論、テラフォーミング等に関する情報・執筆・啓蒙活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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