内容説明
源義経、大石内蔵助、近藤勇ら、歴史上の人物、時代劇のヒーローたちの使う剣術の流派を知っていますか?本書は“古”の武術・剣術にはどのような種類があるのか、美麗イラストで臨場感たっぷりに解説。
目次
第1章 古武術・剣術入門
第2章 草創期の流派
第3章 戦国乱世の流派
第4章 乱世から平時の剣へ
第5章 将軍家二大御流儀
第6章 太平の世に生まれた流派
第7章 江戸四大流派
第8章 多摩三大流派
第9章 その他の古武術
著者等紹介
牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年東京都生まれ。作家。早稲田大学政治経済学部卒。20歳より夢想神伝流居合道の稽古を始め、現在四段(全日本剣道連盟)。大学卒業後、東芝勤務を経て作家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
21
図書館本。著者が居合道の修行者なので剣術の説明はうまい。古流から現代剣道にいたるまでの各流派を平易な文章で紐解く。ただし紙数の制約によるのか記述が表面をなぞる程度が多く、詳しい解説を望む者には少し物足りないかも。「歴史ドラマ・小説が楽しくなる」ほどではない。武術は当初は殺人術だったが、平和な時代に入ると武道となり人間形成の道となった。著者の基本的な考えがそこにあるため、殺人術である古流を語っても殺伐とした雰囲気はない。日本刀の蘊蓄もあるが1キロもの重さ(木製バットと同)があることに触れていないのが残念。2016/05/06
D4C
11
各剣術の開祖と、修めた有名な剣士を紹介。多くの流派をコンパクトに紹介し、さらにその奥義を載せているのが興味深い。また、柔術や手裏剣など当時使われた技にも言及している。それぞれの剣術で、やはり特徴があるのが面白い。脛を狙う剣術があるとは、全く知らなかった。それにしても、防具や竹刀が普及するまでは、本当に命がけでそれぞれが切磋琢磨しており、今の常識とは全く異なる世界で、剣士と言うものは生きてきたんだなぁと、実感させられました。2017/02/21
Koning
4
作家で剣術家(と言っていいのかな?)牧秀彦の兵法流派の解説書。時代小説、劇を見る人向けというだけあってわかり易くなっているが、概ね見開きに収まるように書いているので(はみ出すのも多いが)本当にざっとおさらいという感じ。ただ、時代小説によく登場する流派は一通り揃っているのであの剣豪の流派はこういうのかと時代小説を読む人で漠然たるイメージがなかったような人にはいいんじゃないかな?2012/08/15
やす
3
剣の道とは無縁な自分だけれど「○○流」とか出てくると、わくわくして調べたくなるんだよ。「最強の剣各」とかたまらないフレーズだな。そんな自分にとって常に手元に置きたい本です。2022/08/28
tan_keikei
1
メジャーなところから、現在はただ名前だけが残る古の流派までわかりやすく解説しています。剣術や流派の概要を掴むのにもってこいの書です。これを読んだあとだと、やっとうが出てくる時代小説がますます楽しめるのでは。2011/09/13