出版社内容情報
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およそ450年前、命をかけて航海に出た4人の少年がいた。ヨーロッパで熱狂的な歓迎を受け、日本旋風を巻き起こした天正遣欧使節。ローマ教皇との謁見、スペイン国王フェリーペ2世との対面を果たした彼らは世界の舞台で何を見たのか。8年に及ぶ壮大な旅の軌跡を豊富な写真と共に鮮やかに描き出した一冊。
教皇フランシスコ推奨の一冊
1582年、九州のキリシタン大名の名代として4人の少年―伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルティノ、中浦ジュリアン―はヨーロッパへ派遣されました。長崎からローマへ。ローマ教皇との謁見を果たし、信仰と文化の「架け橋」としての役目を務めて帰国するまでの8年にもわたる旅は、まさに「奇蹟の旅」といえます。本書は、彼らが残した日記や覚書をもとに、500点あまりの画像とともに、その足跡をたどります。
帰国後、日本のキリスト教弾圧が強化され、彼らの活動は困難を迎えることになりました。しかし、使節が持ち帰った世界的視野と西洋の文化は日本と西洋との重要な接点となり、歴史的にも大きな意味を持っています。
宗教、文化の違いによる世界の分断が深まる現代にあって、異文化・異なる宗教間の「対話」の可能性を示す一冊として、ローマ教皇フランシスコは本書刊行を推奨の一文を寄せました。
★本の内容
発刊に寄せて ローマ教皇フランシスコ
総論 高祖敏明
天正遣欧使節の九州
ヨーロッパを目指して アジア・アフリカ
ヨーロッパの窓口 ポルトガル
ヨーロッパ大陸を巡る スペイン
ヨーロッパ大陸を巡る イタリア
ローマを後にして イタリア・スペイン・ポルトガル
ヨーロッパから日本へ アフリカ・アジア
帰国後の天正遣欧使節
『図説 天正遣欧使節』 画像説明
1
ポルトガル エヴォラ大聖堂のパイプオルガン
1584年、伊東マンショと千々石ミゲルがこのパイプオルガンを演奏した
2
スペイン エスコリアル修道院・図書館
修道院には天正遣欧使節が持ち帰った印刷機で出版された『和漢朗詠集』が所蔵されている
3
イタリア カプラローラのファルネーゼ宮殿「地図の間」
天正遣欧使節たちは、地図の間に足を運び、改めて広い世界を知ることになった
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