内容説明
「神のみぞ知る」を知らない若者、「させていただく」を連発する、どこぞの政治家…。「週刊朝日」編集長、「朝日新聞」編集委員を務めた著者が、情けない日本語の現状、そして朝日新聞の“今”を斬る。
目次
1 だから朝日は嫌われる(だから朝日は嫌われる;オレ様、何様、朝日新聞 ほか)
2 神様たちの時代(ブルーミング・スマイル;母の日に ほか)
3 僕の文章修業(憧れの名文記者;「長い文章」の重圧 ほか)
4 そして若者たちへ…(アテにならない;その人は「ジンザイ」か ほか)
著者等紹介
川村二郎[カワムラジロウ]
1941年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、朝日新聞社に入社。社会部を経て、「週刊朝日」編集長、企画報道編集委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんた
2
昔の新聞報道は、記者が真摯に作りあげていたんだなとつくづく羨ましく思いました。現在の日本は良くない方向に向かっていると感じているけれど、一人では世の中を変えられない。この本に出てくるようなジャーナリズム精神に溢れたマスコミ人が多く復活してくれれば、国が浄化していけると思います。2011/06/21
西澤 隆
0
「それ」がなにを指すかが明快な文章は入試問題になる余地がない。だから大学入試に多く使われるのは恥ずべきことだという実に明快な「だから朝日は嫌われる」からはじまるエッセイは、左右とかイデオロギーとか以前の、きちんと足で取材したものを変な修飾に頼ることなく簡潔にわかりやすく伝えるということに徹底的にこだわる先輩記者からの貴重な提言集。今の時代なら社畜と呼ばれるかも。でも「いい仕事をする先輩に憧れ自分もそうなりたいと願う向上心」を大事にする仕事スタイルは今の時代にも大切なことだと思う。若い人に読んでほしいなあ。2013/12/26
甘鯛
0
海老沢泰久、大野晋についてもっと知りたくなった。2018/07/26