内容説明
映画監督大島渚夫人・小山明子さんと作家野坂昭如夫人・野坂暘子さんが、夫の介護、リハビリ、うつを本音で語り合う。専門医などによる解説コラム付き。
目次
第1章 その日は突然やってきた(夫が倒れた!;発症前夜;マスコミという「敵」)
第2章 心の中の嵐(うつの足音;リハビリがスタート!;ユーモアの効用;怖い誤嚥)
第3章 介護あれこれ(寝たきりにしたくない;音楽療法リハビリ;サポートの要、ヘルパーさん)
第4章 家族に支えられて(備えあれば憂いなし―保険&かかりつけ医;家族がいるから;わが夫へのリスペクト;今日一日を楽しく)
著者等紹介
小山明子[コヤマアキコ]
女優。1935年千葉生まれ。55年映画「ママ横を向いてて」でデビュー。60年に映画監督の大島渚氏と結婚。その後も、映画、テレビ、舞台で活躍。介護をテーマに全国各地で講演中
野坂暘子[ノサカヨウコ]
画廊経営、シャンソン歌手。1941年東京生まれ。宝塚歌劇団で「藍葉子」として活躍。62年、作家・野坂昭如氏との結婚を機に退団。91年より画廊「ギャルリーymA」を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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茶幸才斎
3
映画監督の大島渚は1996年に脳出血を、作家の野坂昭如は2003年に脳梗塞を患った。そんな2人の介護を続ける妻たちの視点から、発症時の様子、リハビリの方法、介護うつ、笑いの効用、誤嚥性肺炎への注意、介護保険制度の利用、排泄の世話、介護される側とする側の気の持ち方など、互いの体験を対談形式で語っている本。いつ、何どき、自分が介護する側、あるいは介護される側になるか分からない。日頃から相手への敬意と労わりを忘れない、良好な夫婦関係を築きたい。心の声はこう云っている。「妻よ、私を見捨てないで」と。少しく悲愴に。2017/06/08
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- 和書
- 運命宝鑑 〈平成31年〉