内容説明
異能の歌人・方代の歌、エッセイ、おしゃべり。
目次
第1章 ほうだい短歌の十二月詠(一九八〇年;一九八一年;一九八二年)
第2章 ほうだい酔想録(芹を摘む;乞いて食ふ;梅雨の瑞泉寺 ほか)
第3章 方代大いに語る(方代さんの言いたいほうだい;風に吹かれて)
著者等紹介
山崎方代[ヤマザキホウダイ]
大正3年(1914)生まれ。大正10年(1921)右左口尋常高等小学校(現中道南小学校)に入学。昭和7年(1932)左右口村「地上」歌会に参加する。昭和11年(1936)「あしかび」「水甕」「一路」に作品を発表。昭和30年(1955)10月、第一歌集『方代』(山上社刊)を自費出版する。昭和50年(1975)「短歌」、昭和49年9月号掲載の「めし」によって角川「短歌」第一回愛読者賞作品部門受賞。昭和60年(1985)1月19日死去
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感想・レビュー
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はまだ
30
山崎方代、ホウダイも読みます。ほんまよ。歌人。もう死んでいます。「しみじみと三月の空ははれあがりもしもし山崎方代ですが」急激にあいさつ。「夕方の酒屋の前にて焼酎に生の卵を落としている」夕方のごちそう感あり。「わたくしの六十年の年月にさはってみたが何もなかった」残念。「窓ぎわの椿が花をつけたれど置き忘れたる土瓶にすぎぬ」急にどうした。「机の上に風呂敷包みが置いてある 風呂敷包みに過ぎなかったよ」何を期待してん。「約束があって生まれて来たような気持になって火を吹き起こす」急にどうしたんだ急に。好き。★5 2019/12/06
浦和みかん
3
短歌・エッセイ・対談文が載っている。本のページ数は多くなく、それぞれの内容量は少ない。方代を深く読むというよりもライトに知るための、方代入門編とでも言おうか。エッセイからは特に方代の過ごす時間のゆったりとした感じが伝わってきて好印象。2015/10/01