内容説明
人喰い悪魔がアメリカ人、イギリス人、ロシア人を捕まえた。ロシア人だけが助かった。何故?!白兎が教えてくれるロシアの不可思議。
目次
神様は三つがお好き
名前の呼び方で知る人間関係
口舌の国
人を動かす言葉
立看板のスローガン
くしゃみで褒められる大統領
ペレストロイカと構造改革
反対できない言葉
冷戦のつけ
過激と信頼
ロシアでは何でも有り
オイストラフの哲学
ロシアの笑い
敬意
大統領のホワイトタイ
改革派のブラブラ
白兎の手法
著者等紹介
小林和男[コバヤシカズオ]
1940年、長野生まれ。東京外語大ロシア語科卒業、NHKに入局。70年にモスクワ特派員。72~74年まで東欧移動特派員。その後、二度にわたり支局長としてモスクワに駐在。ソ連崩壊の報道でモスクワ支局長として「菊池寛賞」、ソ連・ロシアに関する客観報道で「モスクワ・ジャーナリスト同盟賞」受賞。NHK解説主幹を経て現在作新学院大学教授。ジャーナリストとして、放送のほか、講演、執筆に幅広く活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
69
2016年290冊め。タイトルの白兎とは、映画産業において国家の検閲をくぐったやり方「白兎の手法」から。北方領土問題に関しては、日本は主権を主張する領土で漁をするのに、領土を不法占拠している国に対し入漁権や漁業協力金等の名目で年間13億円も支払っている。そりゃあロシアは問題解決したくないわけだ。州の年間予算の5分の1が黙っていても入ってくるのだから。「おそロシア」以外の「おもしロシア」ネタもあるけれど、やっぱりロシアは怖いな。2016/05/01
lovemys
7
ロシアの面白い話がたくさん。どの国も、独特な文化や習慣、感性があるなと思うが、共産国だった国は、更に独特。それが良い悪いという話じゃなくて、そこを理解しないと、理解出来ないこともあるということが理解できた。プーチンさんが大統領に指名された頃、著者はどうかなと疑問を持っていたのに、プーチンさんと対談した途端メロメロになっていたな。それでも、どうかな……、とは言っているが。プーチンさんに会うと、みんなメロメロになるらしい。100以上の民族が集まっている地域、政治も統治も難しい。争いなく平和に治めて欲しいと願う2022/03/23
きゅ
6
ゼミの課題本2016/10/05
ちるちる
2
現場にいた人だから書けること。ジャーナリストとして、ある考えをもって人と接しているように感じた。それにしてもロシアという国・人は・・・面白い。2010/10/15
れいまん
1
NHK特派員によるロシアを知るためのエピソードが詰まったもの。白兎とは、ソ連で映画を作る際、関係ないエピソードを入れておき、検閲をそれに引きつけておいて通そうとする知恵。ロシアのアネクデートは、ソ連時代の厳しい時期ほど鋭く面白い。ロシアを知るためには良い本2021/05/20