内容説明
沢庵和尚は言う。「人のことは構わず、我さへよからばと思ひて、気のゆるゆるとした人、かならず命長し。」この「気のゆるゆる」だけは、母に当てはまらない。養老孟司氏の母の愛の自叙伝。
目次
第1章 紫のつゆ草―遠い風景(遠い風景;ふるさと;幼い夢 ほか)
第2章 紫のつゆ草―新しい旅だち(鎌倉の二階家;小児科大塚医院;鎌倉ぐらし ほか)
第3章 ひとりでは生きられない(愛する人へ;新しい時代の主役たち;「いのちの母」の幸せ ほか)
著者等紹介
養老静江[ヨウロウシズエ]
明治32年神奈川県津久井郡生まれ。神奈川県立第一高女(現横浜平沼高校)を経て大正11年東京女子医学専門学校卒業。東京帝国大学医学部小児科介補、日本赤十字病院小児科助手。昭和11年鎌倉で小児科大塚医院を開業。平成6年荻野吟子賞受賞。同7年没
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感想・レビュー
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Roko
3
養老孟司先生のお母さまの自伝です。医師として活躍されただけでなく、愛に生き、自由に生きた方。様々な困難を、いろんな人の助けを借りて乗り越えてこられた方です。明治生まれの静江さんは、現代よりも雑音がない分、己の道をひた走れたのかもしれないと思いました。昔は保険なんてものがなかったから、貧乏な人はタダで診て、その分お金持ちから少し余計に頂いていたのよなんて、サラッといえてしまう所にも人としての凄さを感じました。2018/06/23
ぱぴぷぺぽ
1
**** 養老孟司の母親 とてもおもしろかった 2023/02/03
Magdalena Kitty
1
ドカン!とやられた気分。2017/02/23
patapon
0
養老孟司さんのお母さんの一代記。まさに波乱万丈。2013/11/20
れいまん
0
近所の古本屋で見つけた養老孟司氏の母上の自伝。明治生まれで女医となり二回結婚と波乱万丈の自伝だが、暗さは微塵もない。同僚医師に杉田玄白のお孫さんが居たと言うのは凄い。久しぶりに楽しく読んだ2021/04/15
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