内容説明
「松竹大船撮影所を忘れないで欲しい」。小津安二郎に師事し佐田啓二と親しく交わった元プロデューサーの映画盛衰記。
目次
ミレニアム二〇〇〇年三月
蒲田から大船へ
大船調は消えず
黄金時代
俳優王国
光と影
映画とテレビ
転機
苦い記憶
亡き友〔ほか〕
著者等紹介
山内静夫[ヤマノウチシズオ]
大正14年鎌倉生れ、慶応義塾大学卒。昭和23年松竹株式会社入社、映画プロデューサー、取締役を経て、平成4年より(株)鎌倉ケーブルコミュニケーションズ社長、同14年より会長。(社)鎌倉商工会議所副会頭、(社)鎌倉市観光協会副会長、(社)鎌倉同人会会長。鎌倉市在住
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感想・レビュー
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yomihajime
1
松竹映画の盛衰の回顧録。日本映画最盛期に入社し小津安二郎に公私ともに深い影響を受けた活動屋人生。羨むばかりだ。一方で映画衰退の現実に直面した後半人生は読むのが辛い。だが著者は前向きだ。松竹の社風なのかも。映画の盛衰。それをテレビが後追いしている。 2014/08/04
sau
0
小津さんの映画も好きだし、大船撮影所はゆかりがあるのでずっと読みたかった本。 「昭和50年映画史上初めて邦画全体の配給収入が洋画の総配収を下回った。」など転換期はいくつもあり、映画界の波を感じ取れる。 昔の大船の記述もあり、大変興味深く読めた。 2020/7/212020/07/21