内容説明
人の死に関わる儀礼や葬いの歴史は、人間の本源的姿をみることのできる歴史でもある。そしてそれはまた、人間理解のための貴重な資料の一つであるとも言えるのである。葬送儀礼に関する本は相当数出版されているが、その多くは民俗学的な側面からのものであり、我が国の葬送儀礼を歴史的に追ったものは非常に少ない。本書は、初めての死装束や喪服の歴史に関する本である。
目次
第1章 縄文~奈良時代(飛鳥時代以前の葬送儀礼と喪服;大化から奈良時代の葬送儀礼と喪服)
第2章 平安時代(平安時代前期;平安時代中期;平安時代後期;庶民の葬儀と喪服)
原文史料
著者等紹介
増田美子[マスダヨシコ]
1944年岡山県津山市出身。1966年お茶の水女子大学家政学部被服学科服飾史・服飾美学コース卒業。1968年お茶の水女子大学大学院修士課程修了。現在、学習院女子大学教授
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