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内容説明
三年に一回の瀬戸内国際芸術祭を支えようと集まった人たちが、今後数十年も続くであろう基盤を作り始めたという、奇跡のような物語。作品制作の手伝いや空き家の清掃はもちろん、三年に一度の会期一〇〇日だけでなく、それ以外の千日間、島の草刈りや運動会に参加し、大島の人々に寄り添い、豊島では島のお誕生会を行い、お弁当のデリバリーをするというアーティストだけではやりきれない部分を担ってきた、こえび隊の一七年の記録。本書は、瀬戸内国際芸術祭の年表で語られるいわゆる「正史」の隙間に無数にあった人の出会いや驚き、エピソードなど、これまで大きな声では語られてこなかった多くのサポーター、アーティスト、地域の方々、訪れた人たちの体験の拾遺集、瀬戸内国際芸術祭外伝です。
目次
前夜 ~二〇〇九年
第一章 二〇一〇年
第二章 二〇一一~二〇一三年
第三章 二〇一四~二〇一六年
第四章 二〇一七~二〇一九年
第五章 二〇二〇~二〇二二年
第六章 二〇二三~二〇二五年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徳島の迷人
3
瀬戸芸と共に始まったボランティア団体「こえび隊」の活動記録。会期以外も含む雑務全般や作品の維持に空き家の掃除、果ては会場となる島との交流や島の記録まで受け持っている。会場は広く様々で、裏にはこれだけの手間暇がかかっているのかと本を読むとよく分かる。全体的には、学校の文化祭のような雰囲気とエネルギー。一部の芸術家にある陰鬱性の発散とかは無く、瀬戸内や芸術が好きな方が書いた本、といった感じ。活動はマニュアル化もされているので、誰でもいきなり参加可能だそうだ。自分も活動しようかな。2025/05/11