内容説明
あのゲバラが、マルクス=エンゲルスの、簡潔な伝記を書き遺していた―。
著者等紹介
ゲバラ,エルネスト・チェ[ゲバラ,エルネストチェ][Guevara,Ernesto Che]
1928年アルゼンチンに生まれる。1956年旅先のメキシコで、亡命中のフィデル・カストロと出会う。誘われて、キューバ解放の武力闘争に参加。1959年キューバ革命勝利。キューバの市民権を授与される国立銀行総裁など、経済関係の重要閣僚に就任。他方、経済使節団団長として各国歴訪。また、ゲリラ戦争論を含めた解放闘争論、社会主義経済建設論、「新しい人間」論など広い分野で積極的に発言を行なう。1965年友邦=ソ連を批判して後、キューバを出国
太田昌国[オオタマサクニ]
南北問題・民族問題研究。現代企画室勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろゆき
1
短時間で読める小冊子。感動。キューバ革命とアフリカや南米でのゲリラ戦との間の隙間に書かれた本。マルクス主義を改めて学び、ソ連からやってきた顧問たちにウンザリしながらも、自分がマルクス主義者であることを確信した時期。マルクス、エンゲルスの小伝だが、ゲバラの実際的なマルクス主義把握がよくわかる。特に国家の破壊の部分。マルクスと妻の愛情、エンゲルスの友情の叙述が、もう私にはウルウルもの。初めて知ったのはアルチュセールの『マルクスのために』がキューバ革命勢力のための討議資料として書かれた説があること。2014/10/15
小物堂社
0
チェ・ゲバラの考えの根幹が垣間見える。チェ・ゲバラ曰く「近代帝国主義は、他地域の民衆を搾取することによって得られたおこぼれの一部を労働者にも配分する」。※マルクスは搾取と収奪を別の意味でそれぞれ使っている。 この「労働者にも配分する」というのに目が行く。・・・タイの洪水から何をみんなは考えているのだろうか!?2012/02/15
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