内容説明
編集者・末盛千枝子が語った、宝物のような絵本の数々と素晴らしい人々との出会い、そして自らの半生。人間の生き方のなかに本当の美しさを見据えて伝えようとする「希望の言葉」。
目次
タシャ・チューダーとの出会い
仕事のしあわせ―ゴフスタインから考える
生きる知恵―シャーロット・ゾロトウとともに
女性の生き方を考える―ねずみ女房を入り口にして
家族の風景―The Family of Man
クリスマスの絵本―贈り物について
即興詩人の旅―安野光雅さんと鴎外
アレキサンドリア図書館をめぐって―松浦弥太郎さんと語る
勇気と好奇心―ピーター・シスの絵本を中心に
友情について
著者等紹介
末盛千枝子[スエモリチエコ]
1941年、父彫刻家・船越保武と母道子の長女として東京に生まれる。高村光太郎が千枝子と名づける。4歳から10歳まで盛岡で過ごす。慶應義塾大学卒業後、絵本の出版社に入社。8年間、主に海外版の編集に携わる。「夢であいましょう」などの音楽番組で知られるNHKのディレクターと結婚、2児の母となるが、夫の突然死のあと、ジー・シー・プレスで絵本出版を手がける。最初に出版した本のうちの1冊、『あさ・One morning』が1986年ボローニャ国際児童図書展グランプリを受賞、ニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハッピースマイル
20
安野光雅さん、松浦弥太郎さんの話が面白かったです。セミナーで話されたことをもとにこの本が出来ているとのことですが、口語体だからでしょうか、ちょっと読みづらくて内容に入り込めなかったところが多々ありました(汗)。それでも生涯かけての絵本への著者の愛情はヒシヒシと伝わってきました。子どもに絵本の読み聞かせをする際の参考になればと手にとった本でしたが、絵本をただ読んで聞かせるだけじゃなく、私自身も楽しんで絵本と接していきたいな、と思えました。2015/01/18
ヒラP@ehon.gohon
15
末盛千恵子さんの絵本との関わり、絵本を通しての様々な海外の絵本作家との交流、絵本を基軸にしていながら、映画や文学や様々な世界に話題を広げて、テーマごとの的を射た絵本の世界を語られているところにすごさを感じました。 とても上品な文章と清楚な人間性を感じました。 絵本の紹介本ではありませんが、絵本好きには味わいのある本だと思います。2016/01/03
魂の叫び
6
ゆっくりと読みました。また借りると思います。読みたい絵本が増えてしまった(*^-')b いい絵本ないかな〜と探してるあなた!!この本を読んでほしい。きっと見つかります。2015/05/16
ぼんくら
4
ゴフスタインが好きで、その本の版元すえもりブックスは気になる出版社でした。末盛さんが舟越桂と兄弟なんて・・・。末盛さんの講演会に行ってきました。本のイメージそのままのあったかい方でした。お話を聞いただけなのに、お友だちになってしまったような錯覚をおこしたりして・・・。楽しかったな~。2010/09/25
ほたぴん
4
松浦弥太郎さんとの対談がとても興味深かった。アレキサンドリア図書館の話など。。 ページ下段に紹介されている本の情報や、用語?解説があり、とてもわかりやすかった。まだまだ読まなければならない(読みたい)本が山のようにあるなあ。これってとても幸せなことだと思わされた1冊でした。2010/08/03