内容説明
世界に先がけて「多文化」の道を選んだオーストラリア社会は、現在どこに向かっているのか。アイデンティティの不安に悩むすべての現代人の心に響く、文学の新しい動向を示す1冊。
著者等紹介
ダリアン=スミス,ケイト[ダリアンスミス,ケイト][Darian‐Smith,Kate]
メルボルン大学大学院博士課程(歴史学)修了、PhD。メルボルン大学教授。歴史学およびオーストラリア研究を専門分野とし、オーストラリアの社会史や文化史に関する論文を多数執筆。2007年まで国際オーストラリア研究学会会長を務め、現在、同副会長。歴史、文化、文学に関係する国内外における多数の雑誌の編集委員を務める。ヨーロッパ、中国、台湾そして日本におけるオーストラリア研究の発展に力を注ぐ
有満保江[アリミツヤスエ]
日本女子大学大学院文学研究科(英文学専攻)修了、文学修士。オーストラリア国立大学(オーストラリア文学専攻)修了、MA。現在、同志社大学言語文化教育研究センター教授。英米文学およびオーストラリア文学を専門分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2023/12/24
中海
2
この手のオムニバスはいつもあんまり期待してないが、これは良かった。どれも内容雰囲気が違っていて、全部面白かった。あからさまに国として先住民の血をなくし、白人の世界を作ろうとしていた過去があって、悪気罪悪感なくて、「いいことをしている」というつもり。それが却って宗教っぽいのかな、どよーんと澱んだ人種的な差別ではなくて、野生の動物を捕まえて檻に入れて金稼いでる、ような感じ?動物にだって、人にだって心はあるし、尊厳もあるんだけども。なんでなんだろ。白人が偉いっていつから始まってんだろ。2022/02/15
メルセ・ひすい
0
10. 22 アンソロジー 初出『すばる』 2006.06 濠太剌利人・・ ⇒ 糞・・ジャップ 鯨の親戚? 家族・ 牛、豚は朝から食って、アボリジニは殺し放題? アボリジニより鯨が大事?? アングロ系、対黄色人種差別国。 世界に先がけて「多文化」の道を選んだオーストラリア社会は、現在どこに向かっているのか。アイデンティティの不安に悩むすべての現代人の心に響く、文学の新しい動向を示す1冊。16人の作家による短編集。2008/08/13