内容説明
世界の子どもたちはみな理解したがっている。「すごいお金持ちもいるのに、食べ物もない人がいるのはなぜ?」「食べるものがなくて泥棒する人は悪い人?」子どもたちは、社会に良識のルールがあることを見て取っている。親は子どもたちに語らなくてはならない。この不正義な世界のありようを。
目次
1 不正義―動物の場合
2 不正義―人間の場合
3 不正義とたたかう社会
4 それで、もし結論を求めるとしたら?
矛盾に満ちた社会の中で(斎藤美奈子)
著者等紹介
ランガネー,アンドレ[ランガネー,アンドレ][Langaney,Andr´e]
1942年パリ生まれ。遺伝学を専門とする生物学者。パリ自然史博物館生物人類学研究所ディレクター、ジュネーヴ大学教授
及川裕二[オイカワユウジ]
1952年、千葉市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のせなーだ
1
世の中にある不正義について、子供時代から耳を傾ける見ようとする難しいが大切な教育時間。無駄に年を取って我関せずの固定観念、主観だけの無知な人間にならないために。戦争、貧困、差別。あらゆる不正義について考えることの大切さを教える父親の、イエス、ノー以外の質問の仕方がいい。2025/06/05
a
1
対話形式だがわかりにくい。2021/11/09
しゅんぺい(笑)
0
九歳の娘との対話で「不正義」について考える、という設定。 タイトルに惹かれて借りてみたけど、まあ標準的な内容でした。 このような問題に対しては、考えつづける姿勢が大切、というようなことが書いてあったので、安心しました。 あとがきを書かれている、斎藤美奈子さんの思索的な人柄がいいな、と感じました。なんとなくですが。2012/07/25