内容説明
フランツ・ファノンと同世代人で、エメ・セゼールの影響の下で文学の道を選んだマルチニックの人間がいた。待望久しいクレオール文学の登場。
著者等紹介
グリッサン,エドゥアール[グリッサン,エドゥアール][Glissant,Edouard]
1928年生まれ。マルチニック生まれの作家。ネグリチュード運動のエメ・セゼールの次の世代を代表するカリブ海仏語圏の知識人である。1981年に出版された『アンティル論』で、三角貿易で連れてこられたカリブ海の黒人たちに、「アフリカ回帰」ではなく、「カリブ海への本格的な根下し」を提唱し、「クレオール性」を標榜する若い世代―P.シャモワゾーやR.コンフィアンたち―に多大な影響を及ぼした。1958年度のルノドー賞を受けた『レザルド川』以降、『第四世紀』(1964)、『マルモール』(1975)、『奴隷監督官の小屋』(1981)、『マアゴニー』(1987)などの連作小説によって、島(マルチニック)の黒人の歴史を克明に掘り起こすと同時に、世界的視野から、民族や言語の多様な接触によって起こる地球社会の新たな問題に対して、独創的なコンセプトを打ち出し、活発な評論活動を行ってきた。現在ニューヨーク市立大学・大学院教授
恒川邦夫[ツネカワクニオ]
1943年生まれ。東京大学文学部博士課程中退。パリ第三大学文学博士。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授。専門はフランス文学(ポール・ヴァレリー研究)、仏語表現黒人アフリカ文学・カリブ海(クレオール)文学
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感想・レビュー
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