出版社内容情報
異端の思想の輝き!本書は、20世紀ペルーが生んだ独創的な社会主義者マリアテギに関する、著者(元在ペルー大使館員小倉英敬氏)の長年にわたる研究成果を収めた論文集です。
第一部 先行諸世代との思想的交差
第二部 思想形成の軌跡
第一章 社会主義者への道 1918 - 1919
第二章 ヨーロッパ体験 1919 - 1923
第三章 「アマウタ」時代 1923 - 1928
第四章 コミンテルンとの論争 1928 - 1930
第三部 思想論
第一章 ペルーの「国民」概念
第二章 <近代性>への視角
第三章 <経済的従属性>への視角
第四章 <共生>と<全体性>の思想
20世紀ペルーが生んだ、広い知的視野をもつ独創的な社会主義者マリアテギ(1894-1930)。本書は、自身も人質となった「ペルー大使公邸占拠事件」についての発言でも知られる小倉英敬氏による、氏の長年にわたるマリアテギ研究の成果を収めた論文集です。
これからの時代、日本でも再評価の気運が高まることが必至のマリアテギ。この春注目の1冊です。
内容説明
ペルーの歴史・現実に根ざした土着主義と、マルクス主義が融合した地点に生まれ、困難な時代の今こそ蘇えるマリアテギ思想。
目次
第1部 先行諸世代との思想的交差
第2部 思想形成の軌跡(社会主義者への道―一九一八‐一九一九年;ヨーロッパ体験―一九一九‐一九二三年;「アマウタ」時代―一九二三‐一九二八年;コミンテルンとの論争―一九二八‐一九三〇年)
第3部 思想論(ペルーの「国民」概念;「近代性」への視角;「経済的従属性」への視角;「共生」と「全体性」の思想)