出版社内容情報
「ユーゴ空爆は民族浄化を阻止するために行なわれた」? 世界に君臨する超大国による「人道的な介入」。強大なメディアを通じて世界に浸透する神話を、チョムスキーは事実を着実に積み重ねることによって痛烈に批判する。激動の時代を読み解く、現代人必読の書。
第1章「原則と価値の名のもとで」 第2章 爆撃前 第3章「人道的意図」の検討 第4章 否定症候群 第5章 外交の記録 第6章 なぜ武力か? 第7章 世界秩序とその規則 日本語版への補遺
内容説明
本書では、1999年「民族浄化を阻止する」という名目でNATO軍が行なったユーゴ爆撃の本質を、米国政府と欧米の大メディアが用いるレトリックを批判的に分析することで、明かしている。
目次
第1章 「原則と価値の名のもとで」
第2章 爆撃前
第3章 「人道的意図」の検討
第4章 否定症候群
第5章 外交の記録
第6章 なぜ武力か?
第7章 世界秩序とその規則
エピローグ 一九九九年を振り返って
著者等紹介
チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
1928年、米国ペンシルバニア州フィラデルフィアに生まれる。ペンシルバニア大学で言語学を専攻。1950年代後半以降、生成変形文法理論の成果を次々と発表し、言語学の世界に革命をもたらした。その影響力は隣接諸科学の分野にも及んでいる。一方、1965年、米国が北ベトナムへの爆撃を開始すると同時に米国の外交対策に対する批判を開始した。その作業は今日に至るまで続いている
益岡賢[マスオカケン]
1964年生まれ。東京在住。マスメディア論・コミュニケーション論に関心を持つ。1991年より東京東チモール協会に所属し、ニューズレター編集を担当
大野裕[オオノユタカ]
1961年生まれ。名古屋大学助教授。専門は言語学および日本語教育
クープ,ステファニー[クープ,ステファニー][Coop,Stephanie]
1969年オーストラリアのメルボルン生まれ。東京在住。1997年より東京東チモール協会所属。1999年国際東チモール連盟投票監視プロジェクトに参加、現地で東チモール住民投票監視活動を行う
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感想・レビュー
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