内容説明
硝子体過形成遺残という、生まれつきの目の疾患のため、両方の目の視力が、ほとんど出ないタカシ。タカシは、入院生活を通して他の患者とも親しくなり、自分の世界を広げていく。病気を受け入れ闘病生活を送っている人(奈良のおじちゃん)や、医学の進歩を信じ、希望を失わずに生きている人(おすもうおじさん)の姿を目の当たりにして、自分自身も成長していく。本書は、タカシの心のありさまと入院生活を、日記として、詩的形式で綴ったものである。
目次
お母さんが泣いた
ふくざつな気分
入院の前
病棟案内
ぬいぐるみのついた部屋
ぎゃあおばけ
お月見の夜
手術の前の日
手術の日のこと
病院の中の遊園地〔ほか〕
著者等紹介
ひさとみ純代[ヒサトミスミヨ]
1956年奈良県生まれ。児童文学が好きで、絵本語りと紙芝居の会“お話広場”を11年前から自宅で開いている。また読書会“おいしく子の本を読もう会”も今年で8年目となる。奈良県在住。詩「ちちこ ほんとは…」がある
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