内容説明
「夜ともなれば家に帰って寝床にもぐるだけ」より「今まで見たことない、明るくそして夢のようなあかり」へ、画期的なガス灯の出現を、関係するあらゆる文献を駆使して見事に浮かびあがらせ、画き出し論じる。著者の出身地である東京隅田川界隈を簡潔に活写した小品、日美臨イタリア紀行等も含まれている。
目次
第1部 「文明開化の象徴」―日本瓦斯灯事始考(ガス灯のルーツ;明治初期のガス灯;ガス灯時代を象徴する開化期の明治の風俗;絵画(風景版画)と日本のガス灯
ガス灯時代と日本の文学 ほか)
第2部 わが心の道程(随想・奈良&短篇随想;海外の旅;江戸東京風物誌)
付 追悼文―選友会の「黄金の日々」