内容説明
においもなく、味もせず、姿の見えない無敵の悪霊が毒を振りまき、コミュニティの破壊と分断をもたらしつつあった。何かおかしいことが起きているのでは…。風下で暮らす住民や動物にさまざまな異変が…。真実と正義を求めて人々が立ち上がる。風光明媚なコロラド州で起きた核汚染。この物語は私たちの明日の姿に重なる。
目次
第１章 母の日―一九六三年（わが家の火事；秘密工場；おいしい果実 ほか）
第２章 ドラム缶とウサギ―一九六九年（汚染されたウサギ；わが家のペット；ブラインドデート ほか）
第３章 尼僧と海賊―一九七四年（栗毛のサッシー；チャーチ裁判；変わってゆくアーバダ ほか）
著者等紹介
アイバーセン，クリステン［アイバーセン，クリステン］ ［Ｉｖｅｒｓｅｎ，Ｋｒｉｓｔｅｎ］
ロッキーフラッツ核兵器工場近くのコロラド州アーバダで育ち、デンバー大学で英語学博士号を取得。テネシー州メンフィス大学美術学部修士課程で英文創作技法の学科長をつとめる一方、２００５年から２０１４年まで、同大学の文学雑誌Ｔｈｅ Ｐｉｎｃｈ（小説、詩、ノンフィクション、ビジュアルアートなどをカバー）の編集長をつとめた。夏には、メキシコの美術都市サンミゲル・デ・アジェンデやスコットランドの古都エジンバラで開かれる、ニューオーリンズ大学の夏季集中コースで教鞭をとる
新田準［ニッタジュン］
１９４７年生まれ。上智大学外国語学部卒業後、商社に勤務し、ウィーン駐在を経て、凱風社創立に参画（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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