内容説明
ユダヤ教とキリスト教の共通啓典「旧約聖書」には、エデンの園、ノアの箱船、バビロンの塔、十戒など、映画や小説のテーマになったり会話や格言に引用されるエピソードがあふれています。旧約聖書冒頭のモーセ五書はイスラム教でも啓典とされます。古代オリエントの人は紀元前10世紀のダビデ王・ソロモン王の時代から、人間と神の世界をこんなふうに考えていたのです。
目次
世界をつくったのはだれでしょう?
人間をつくったのはだれでしょう?
最初の罪
カインとアベル
セツとセツの子供たちと、カインの子供たち
ノア
箱舟
洪水
セム、ハム、ヤペテ
バビロンの塔〔ほか〕
著者等紹介
高橋龍介[タカハシリュウスケ]
1960年、東京都生まれ。筑波大学自然学類入学。3年次で人文学類に移り、ロシア語の勉強も始める。卒業後、同大学院修士課程地域研究研究科でドストエフスキーとその時代について学ぶ。1985年、同大学院修了。1989年、毎日新聞社入社。1995~2000年、モスクワ支局勤務。現在、長野支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
60
ロシア正教の子供たちに向けて語った旧約聖書物語のようです。旧約聖書の中から111のテーマをすくい、分かりやすく要約していると思いました。実際の説教のような雰囲気もありますが、旧約聖書の世界をザックリと知るには良著でしょう。モーセ五書にかなりのページを割いているのは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典とされているからでしょうか。2015/05/21
優希
55
ロシア正教の子供向けの旧約聖書物語。旧約聖書から111の物語を取り上げて語られていますが、わかりやすく要約していると思いました。旧約聖書の世界をザックリ知るにはいいですね。2020/10/07
優希
41
ロシア正教の子供に向けて語られている旧約聖書の世界でした。旧約聖書からすくいだした111のテーマを要約しているので、ザックリながら旧約聖書について知ることができます。実際の説教のような物語もありますが、旧約聖書の世界をサクッと味わうことができました。2022/01/09
kiriya shinichiro
0
ロシア正教は正直よくわからないんだけど、礼拝でこういう形でお説教をしているのかなーと思った。「ええっ? あんまり子どもを脅かすなよ」と思うところもあるけど、わかりやすい要約です。面白かった。 しかし、マジで神様って893の親分だね。自分のいうことをきかないやつは殺す。気に入らない奴は殺す。敵は殺す。当たり前に殺す。ズバリズバリと人殺しをする者が英雄とは、よくいったものです。いうこときいてても、苦しめられたり、死んだりするしね。2015/04/16
銀鈴
0
カインの生け贄を受け取らなかったことなど、理不尽に思えることをどのように解釈しているかが分かり、興味深かった。旧約の神と新約の神とは別人(別神?)かと思うくらい性格が違う。それも、そのはず、旧約の神はユダヤの神(アブラハムの神、イサクの神)、新約の神は世界の神だもの。なら、どうしてキリスト教やイスラム教は、この旧約の(他の民族から見たら悪魔のような)神の書を聖典として受け入れられるのだろう。不思議。2014/02/17