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日本のシンガポール占領―証言=「昭南島」の三年半 (新訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784773638011
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0022

内容説明

一九七〇年、西ドイツのブラント首相はワルシャワ・ゲットーの記念碑の前でひざまずいて、ナチスの犯罪に対して深い謝罪の意を示した。ひるがえって、シンガポールの「日本占領時期死難人民紀念碑」の前で日本の首相が、献花にとどまらず謝罪をすることが、果たしてあるだろうか。日本と隣国との間で歴史認識と領土をめぐる軋轢が絶えない。東アジアに限らず「真の和解」への道は、加害者の謝罪があってはじめて開ける。本書に収載されているのは、占領下のシンガポール住民が体験した日本占領の真の姿だ。

目次

第1章 一つの時代の終幕―占領への序曲
第2章 戦争の勃発―シンガポール包囲戦
第3章 日本時代が始まる―住民への対応
第4章 法と秩序―日本の占領政策
第5章 昭南島の日常―大東亜共栄圏の暮らし
第6章 終局の始まり―ナショナリズムのルーツ

著者等紹介

リー・ギョク・ボイ[リーギョクボイ] [Lee Geok Boi]
1946年、現マレーシア・ケダ州に生まれる。シンガポール大学(哲学科)卒業後、『ストレーツ・タイムズ』紙に記者として入社。10年間勤務したのち退社。現在フリー・ライター

越田稜[コシダタカシ]
1937年、千葉県に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科修了。学習院高等科教諭(のち校長)および学習院大学等非常勤講師の傍らアジアと日本の近現代史に関する研究・執筆をつづけ、現在にいたる

新田準[ニッタジュン]
1947年、岐阜県生まれ、東京・目黒育ち。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業後、商社に勤務しウィーン駐在を経て、凱風社創立に参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バッシー

1
日本占領下にあったシンガポール人の証言集。当時の日本人が彼らからどう見えたのかが伺えて興味深い。占領直後に日本兵が行ったレイプや華僑の斬首から、野蛮で何をするのかわからないのでシンガポール市民は極力かかわらないようにしていた。一方で日本人にも個人ではいい人も少なからずいた。本書を日本軍の戦争責任の視点だけでなく、日本人または日本文化がいかに国外の人々に伝わりづらいかという視点でみるとグローバル化の真っ只中にある現在、非常にたくさんの有益な教訓を引き出すヒントを持つのではと思った。2019/10/11

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