蟹工船興亡史

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784773637052
  • NDC分類 664.76
  • Cコード C0095

内容説明

経営・労働問題から製造技術、さらに漁法から船団運営・領海問題まで、世界初の蟹工船漁業の開始から終焉に至る六〇年間の出来事・事件のすみずみにまで光を当てた労作。一九〇点を超える貴重な写真・資料を収載!

目次

第1部 黎明期―大正時代(一九一四年(大正三)・蟹工船の誕生―練習船の活躍
一九二一年(大正一〇)・産業勃興期―工船の父
一九二一~二三年(大正一〇~一二)・領海一二浬の打撃 ほか)
第2部 興隆期―「昭和」期前半(戦前)(一九二七~一九三二年(昭和二~七)・輸出の花形、蟹缶詰
一九二九~一九三六年(昭和四~一一)・海辺の石碑―松崎隆一の顕彰碑
一九三〇~三三年(昭和五~八)・エトロフ丸遺聞―「航海法は適用されない工船」説は誤り ほか)
第3部 復活から終焉へ―戦後「昭和」期(一九四一~五二年(昭和一六~二七)・休漁期―敗戦から占領へ
一九五三~一九七〇年(昭和二八~四五)・船団、再び北洋へ
一九五三~一九六五年(昭和二八~四〇)・イメージの落とし穴―映画“蟹工船”の波紋 ほか)

著者等紹介

宇佐美昇三[ウサミショウゾウ]
1934年名古屋市生まれ。立教大学卒業。1959年、日本放送協会(NHK)入局(国際局)。1961年、NHKを休職しフルブライト全額支給生でニューヨーク大学に留学(専攻:コミュニケーション・アーツ)。1970年国際基督教大学大学院修士課程修了(教育学修士)。NHK教育局、ディレクター、総合放送文化研究所主任研究員を経て、1986年に上越教育大学助教授、89年同大学教授、1993年から駒沢女子大学教授。2005年、同大学定年退職。現在、日本大学芸術学部非常勤講師。外国語教育メディア学会、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

2
蟹工船といえば小林多喜二の「蟹工船」のイメージが強いが、実際に稼働していた蟹工船の実態と歴史をメインとした本。2019/05/04

カステイラ

0
蟹工船の誕生から終末まで一つのドキュメンタリー番組を見ているような感覚で読むことができた。ページ下の解説が丁寧だったり、一度出てきた固有名詞も遡って調べられるようにするなど親切な作りもよい。この本を呼んだ後で小林多喜二の「蟹工船」を改めて読むと、臨場感をより感じられる。2015/07/19

Ohta "Landsman" Tohkan

0
本書は各種文献やオーラル・ヒストリー、新聞などを元に蟹工船と北方漁業に関する通史を構築している。研究書的な正確さ(とはいえ出典表記と各種取材、文献精査は研究書並と言ってもよいだろう)よりも蟹工船の実像に重きを置いており、読み物としても大変に面白い。北方海域を巡る日ソ関係史や単なる海事史として見ても興味深い1冊。2021/05/28

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