内容説明
書評を土台に、現行の活字ジャーナリズムを批判的に考察。「ことば」よりほかに武器無き無冠の帝王・ジャーナリズムは「単独者」としてたたかう精神においてしか存在しえないのではないか。
目次
1 ことばで対峙する(ノンフィクションとフィクションのあわい―辺見庸;自立と自律を探るルポルタージュ―鎌田慧 ほか)
2 新聞と言論の自由(ジャーナリズムにおける腐敗の構造―言論統制と新聞社、そして「押し紙」;戦後日本に引き継がれた時代経験―小川五郎、増山太助、そして瀧川事件、読売争議 ほか)
3 本づくりの根っこ(批評の精神、図書館の美学―戸坂潤、中井正一;グーグルからグーテンベルクへ―デジタル化時代のインキュナブラ(初期印刷本) ほか)
4 メディアの現在形(冤罪と死刑―刑事司法の「正義」 免田事件、犯罪被害者と死刑囚、安田事件;六〇年後の松川裁判―新たな研究・回想と広津和郎の精神 ほか)
著者等紹介
米田綱路[ヨネダコウジ]
1969年、奈良県生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科修士課程修了。新聞社、出版社をへて現在、週刊書評紙「図書新聞」スタッフライター、上智大学文学部新聞学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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