出版社内容情報
17世紀からオーストリアで居住権を認められていたスィンティ家族の生活史。スィンティはドイツ語圏に居住するロマ。ナチス強制収容所に囚われたことのある祖母ローザが体験を語り、ローザの娘ギッターが戦後の半生を書き下ろし、ローザの孫娘のニコルは新時代への希望を記述。
内容説明
ローザは強制収容所を体験し、リーフェンシュタールの映画に収容所からエキストラとして動員されたこともある。娘のギッタは戦後、移動生活のなかで生まれ、離婚や子どもたちの事故死も経験しながら、オーストリア市民としての権利獲得に奔走してきた。孫娘のニコルはオーストリア市民として大学で学び、母の活動を引き継いでいる。
目次
第1章 ケルンデルバッハ家の一〇〇年
第2章 スィンティの生活はこんな風だった
第3章 笑うときにも心に悲しみがあり
第4章 私が歩む道
第5章 あとがき
著者等紹介
ラーハ,ルードウィク[ラーハ,ルードウィク][Laher,Ludwig]
1955年オーバー・エスターライヒ州リンツ市で誕生。サルツブルク大学でドイツ文学、英文学と古典文献学を学び、1981年に哲学博士号を取得。オーバー・エスターライヒ州サンクトパンターレオン町在住。二児の父親。著述家で小説、ドキュメンタリー作品、放送劇、脚本、散文作品など多数発表。オーストリア国籍
金子マーティン[カネコマーティン]
1949年イギリス・ブリストル市で誕生。1952年にオーストリアのケルンテン州フィラッハ市へ移住、1956年から日本へ移住、日本で高等学校を卒業。1970年からウィーン総合大学で日本学、民族学と民俗学を学ぶ。1978年に哲学博士号取得、ウィーン大学日本学研究所の教員となる。1991年から日本女子大学人間社会学部現代社会学科の教員、現在に至る。1983年にオーストリア国籍取得、日本在留資格は永住者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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