山もりのババたち―脱ダム村の贈り物

個数:

山もりのババたち―脱ダム村の贈り物

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2017年09月25日 15時08分現在)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】(お取り寄せを除く)
    ■午前0時~午前10時30分までのご注文は「当日出荷」
    ■午前10時31分~午後(夜)11時59分までのご注文は「翌日出荷」
    ■医学系書籍のご注文は「翌日~3日後に出荷」

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)をご利用いただけます。
    【カートに入れる】を選択後に全国店舗の中からお受け取り店をご指定下さい。詳細はこちら
  • ●この商品は国内送料無料です。
  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773627053
  • NDC分類 651.9
  • Cコード C0036

内容説明

舞台は細川内ダム建設を撤回させた徳島県木頭村。建設拒否の根っこには、“山の民”の文化があった。山盛りに言いたいことがある、山守りのババたちの活躍とそのパワーを活写。

目次

第1章 ババたちのアクション編(山のババたち、議場へ行く;“きとうむら”激励会;ババたちのロビー活動 ほか)
第2章 山の暮らし編―その1・食(草餅;山のお茶;キュウリの季節 ほか)
第3章 山の暮らし編―その2・生活(みしろ打ち;黄金色の山;鮎掛け ほか)

著者紹介

玄番真紀子[ゲンバマキコ]
1968年、福井県生まれ。中学・高校教員を経て、1998年、家族で大阪から木頭村に移住する。自然の循環を身近に感じる心地よい暮らしに、都会生活との違いを実感。実際に住むことで見えてくる農山村の「豊かさ」やそこに住む人々の暮らしを、連れ合いと共に絵(映像)と文で表現する活動を始める。その活動の一端を2001年より1年間『週刊金曜日』に連載。Webサイトでは情報(動画)を配信中

出版社内容情報

舞台は細川内ダム建設を撤回させた徳島県の木頭村。日本では高度成長期に次々とダムが作られたが、なぜ木頭村ではダム中止が勝ち取られたのか。1998年に同村に移り住んだ著者(4人家族)は、山村に宿る自然や暮らしに触れながら、ダム反対に立ち上がった老人たちの活躍ぶりに魅了される。『金曜日』の連載文章に加えて「人間が人間らしく生きる」暮らし方を今もなお続ける山のババたちの生活誌を書き下ろし、根っこにある本当の豊かさを訴える。


●はじめに
●木頭村のダム建設反対の経緯

【第一章】ババたちのアクション編
◆山のババたち、議場へ行く
◆〈きとうむら〉激励会
◆ババたちのロビー活動
◆「出たい人」より「出したい人」を
◆ババたちのプラカード作戦
◆「じゅわぁっ」と
◆ババに吹く風
◆ババ連が行く
◆柚子のゆくえと村のゆくえ
◆県議会初傍聴
◆サリムさんがやって来た
◆ババたちの夏日記
◆「民主主義」のかたち
◆「おもっしょうなってきたのぅ」

【第二章】山の暮らし編 その1●食
◆草 餅
◆山のお茶
◆キュウリの季節
◆初めての畑づくり
◆保存食
◆ヒロねぇとスス兄の店
◆山 作
◆漬けもんと政治

【第三章】山の暮らし編 その2●生活
◆みしろ打ち
◆黄金色の山
◆鮎掛け
◆水ガキ
◆お盆に思うこと
◆ここで年を取るということ
◆薪の風呂
◆おサルが山から下りてきた
◆いなぐら

【コラム】
◆灰
◆虫送りと雨乞い
◆てまがい
◆水 車
◆ババたちの畑
◆杉の一本乗り
◆実生の柚子
◆山の旬
◆ガ ロ
◆炭焼き
◆山の肉
◆負い縄
【はじめに】

 「ダムに反対する小さな村」――新聞で見つけた小さな記事がきっかけだった。どんな村だろう、どんな川だろう、どんな人たちが住んでいるんだろう。行きたい気持ちが膨らみつづけ、一九九五年の夏に初めて徳島県那賀郡木頭村を訪れた。
 木頭村と書かれた村の入り口の看板を見ただけで嬉しかった。深い山々の緑から流れ出る川を見て身震いするほど感動した。川は流れるままに蛇行して岩にぶつかっては水しぶきを上げ、ところどころに神秘的な深い淵をつくっている。鮎らしき魚が水をきって泳いでいく。川ってこんなにきれいだったんだ。
 でも、私たちをひきつけたのは川だけじゃなかった。それ以来、たびたび訪れるようになった私たち家族を温かく迎えてくれる人々。その地の自然に寄り添いながら、巧みに暮らし(文化)を築き上げてきた山の民。そんなじぃやババたちの日々の暮らしに俄然興味が沸いてきたのだ。
 私たちにとって、この村で見るもの聞くものすべてが新鮮だった。夏に食べさせてもらった竹の子、各家庭によって違うお茶の味、夕方になると立ち昇る薪の風呂の煙……。私たちの知らない、ここでは当たり前の暮らしを、もっと知りたい、見てみたい、で、不思議とほっと安心できた。私も見よう見まねで畑を耕したり、漬物を漬けてみたりして、村での暮らしを楽しみ始めた。人の温かさもこの上なく心地よかった。でも、「ダム問題」が村の人々を二分し深い亀裂を生んだという事実は、移住してから徐々に感じ始めた悲しい現実だった。
 二〇〇〇年一一月、村はようやく悲願のダム建設完全中止を勝ち取った。三〇年来のダム反対闘争に終止符が打たれ、私たちも村の人々と共にダム問題の終結を喜びあった。しかし、これで村にも平穏な日々が戻ると思いきや、その後も依然として村にはあれやこれやのダムにまつわる問題が次々と浮上してきた。「ダム建設」が中止になっても「ダム問題」は決して終わっていなかったのだ。
 そうした状況の中で、すてきなババたちと出会った。普段は麦わら帽子をかぶり、手には草刈ガマを持って畑仕事に汗を流している山のババたちが、ハツラツと政治活動に駆け回るのだ。
過疎の小さな山村に、ババたちのパワーが満ち溢れている。そのパワーの源は、一体どこから来ているのだろう――その答えを見出したかった。また何より、ババたちの生き生きした暮らしぶりを私だけが知っているのではもったいないと思った。も

ペーソスあふれる文章と各文章を飾る4コマ漫画・イラストを満載して、今の日本の有り様に一石を投じる。中学生以上の若い方々にぜひ読んで欲しい一冊。