出版社内容情報
熱帯雨林をぬって流れる清流の川岸に建つロングハウスで著者が見た、現代のイバン(海ダヤク)の生活。タイム・ライフの契約記者として現地取材に派遣された英国人の心の中から、固定観念が徐々にはぎとられてゆく。ボルネオ、サラワク、イバン、首狩り――人々ははたして「未開」だったのか。数十年ぶりに催された「サイチョウ(クニヤラン)の祭」を中心に、精霊とともに生きる人々を活写した本格的紀行書。
内容説明
熱帯雨林をぬって流れる清流の川岸に住む人々は、はたして「未開」だったのか―。タイム・ライフの契約記者としてロングハウスをたずねた英国人が見た、現代社会と自然のはざまに生きる人々。
目次
第1章 「未開地の人々」
第2章 熱い思い
第3章 夢の国を旅する
第4章 浮気な歌姫
第5章 原初の感情
第6章 ジンガのガワイ・クニヤラン
第7章 共に暮らす智恵
第8章 神の使い
第9章 老いと死
第10章 森の恐怖と森の恵み
第11章 闇夜の甘いささやき
第12章 楽園は残るのか