内容説明
「ぼくたちだってまだまだ使えるのに」―。自分の代わりに実験で活躍するガスコンロくんの姿に、もんもんとする日々を過ごすアルコールランプくん(とフタくん)。理科準備室の“開かずの棚”って?使われなくなった実験器具の運命とは…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
33
新刊コーナーから、あまりに絵がかわいいので。そうそう、娘の持って帰ってくる実験教材や教科書を見て「ええっ今はこんなのがあるんだ、いいねえ!」と思ったものですが、この本にはその新鮮な驚きにちょっとしたしんみり感がありました。…だって私の子どものころは石綿使ってたも~ん。2022/01/17
NakaTaka
7
面白い。実際に小学校に取材して、実験器具の今昔も調査して書かれている。可愛らしい実験器具たち。中身は真面目に、実験器具の用途がわかるように書かれている。2022/01/11
遠い日
7
理科実験室の実験器具たちにも新旧の入れ替わりの攻防があるなんて、切ない。 遠い遠い昔わたしもお世話になったアルコールランプくん(とフタくん)が、もう時代遅れだなんて!? 理科の実験の今昔をつぶさに見る思いです。 読みながら「これは何?」と思う実験器具たちもありましたが、巻末に名前と用途の解説があるので理解できました。ちなみにわたしは、「排気鐘と排気盤」、「真空鈴」が記憶にありませんでした。音叉も黒板さえも、使われなくなりつつあるの?と、時代の変化を感じてしまいます。#NetGalleyJP2021/09/15
spatz
7
アルコールランプくんと、ふたくん、以前は理科室になくてはならないものだったヒーローは、いまや取り扱いも簡単、火の調整もできる最新の実験用ガスコンロに活躍の場を奪われつつある。そろそろお役御免になり、辿り着く先は、まさかの、開かずの間?そこは使われなくなった実験器具達の墓場のようなところだと噂されている。シリーズの第二作目とのこと。擬人化された器具は親しみ易い。百葉箱、バネばかり、などおとなには懐かしいものの説明がある。
noko
5
理科で使うグッズを擬人化した絵本。ビーカーくんのシリーズがあり、我が子はたまに読んでいるが、それのスピンオフ的なの。絵がかわいい。この絵本の主人公は、アルコールランプくん。百葉箱親分とアルコールランプくんが、二人で最近出番が少ないと嘆く。どうもここの学校には、開かずの棚というのがあるらしい。開かずの間のミニ版かな?自分が開かずの棚行きになるのでは?と心配しはじめる。主人公のライバルのキャラクターは、ガスコンロ。ちょっと偉そうで、こちらも面白キャラです。アルコールランプと、ガスコンロ対決する事になるのですが2024/11/18