内容説明
1795年から98年にかけて行われた英国海軍探検隊の記録を全訳。北米西岸からハワイなどを経て、当時のヨーロッパで空白の海域だった蝦夷、樺太、千島列島を含む北東アジア一帯を探査し、各地の地理、住民の風俗を記録した。蝦夷地では現在の室蘭付近に二度にわたり寄航して松前藩士らと接触し、日本側の警戒を呼び起こした。1804年の初版を、その後の研究を加味して精緻に翻訳した決定版。日本史上、太平洋史上第一級の史料である。
目次
ブロートン艦長麾下、英国軍艦スループ船プロヴィデンス号の乗員名簿
第1巻 航海開始から中国マカオへの最初の寄港までの報告
第2巻 津軽海峡を通過した第二回北方探検と朝鮮海岸および黄海経由のマドラスへの帰還についての報告
著者等紹介
吉田俊則[ヨシダトシノリ]
1953年北海道生まれ。北海道大学文学部大学院修了。富山大学名誉教授。専門はロシア史・シベリア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 平林たい子全集 9