感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Krupp
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著者は元NHKの記者で、それもあってか非常に読みやすい文と構成だった。論文や他の著作、記事などを引用しながら文を構成する選書とは少々毛色が違い、著者の取材経験やロシア滞在時のエピソードなども盛り込まれている。全10章のうち半分はゴルバチョフ,エリツィン,プーチン下での内政について書かれている。ロシアではリベラル派や、欧州へ協調的な層も一定数おり、時折政策決定に関わる、とする指摘は面白いものだった。欧州は世界で特別な地域ではなく単なる一地方へと凋落しつつあるが、ロシアのこういった派閥は今後生きていけるのか…2019/08/05