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出版社内容情報
1969年当時、別冊漫画アクションに掲載された短編を収録。
初単行本化作品9話+4話
妹の命を奪った黒い煙に一人敢然と挑戦する
若者の怒りを描いた社会派良心アクション!
時代劇などバラエティに富んだ作品集です。
中沢啓治[ナカザワケイジ]
著・文・その他
内容説明
別冊漫画アクションに掲載された幻の短編集!初単行本化作品8話+5話を収録!
著者等紹介
中沢啓治[ナカザワケイジ]
1939年広島市舟入本町に生まれる。1945年国民学校(小学校)1年生の時、爆心地から1.2Kmのところで被爆。奇跡的に助かるものの、父と姉と弟を失う。1955年広島市内の看板屋で働きながら、独学で漫画を描く。1961年単身上京し漫画家のアシスタントになる。1966年結婚。漫画家として独立。1968年初めて原爆をテーマにした漫画『黒い雨にうたれて』を発表、反響を呼ぶ。以来、原爆や戦争をテーマとした作品を次々と発表する。1973年~『はだしのゲン』を「週刊少年ジャンプ」に連載。子どもから大人まで圧倒的な支持を受け、ベスト&ロングセラーになり世界各国で翻訳出版される。また、アニメ映画、テレビドラマにもなる。2012年12月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
56
『はだしのゲン』の中沢啓治が週刊漫画誌(大人向けから少年向けまで)に掲載した短編漫画集。これは貴重なもので、たぶん元の原稿が無いものも雑誌から複写して載せている。『はだしのゲン』連載前のものばかりかと思うが、一貫してブレていない事に感嘆。ブレる事が悪いとは思わないが、お父さんが左翼だっただけにその筋金入りに感嘆。珍しい時代劇もあるが、どの作品も反戦反資本家反体制である。今だったらアウトな描写も多いのがいかにも昭和。少年向けのものは一峰大二に似た絵のSFだが、ラストで原爆の話が出てヒヤッとさせる。お薦め。2022/01/18
たまきら
25
権力を握るものへの圧倒的な不信感。どの短編にもそれが見られます。ええ、そうやって終わらせますか?とがっくりしてしまう内容が多いんですが、「裏切り者」はキラキラしていました。スト破りをする男性と、芝浜なみな妻も、最後のコマも良かった。ディエゴ・リベラやベン・シャーン、ケーテ・コルヴィッツ…庶民の立場から見る世界を忘れない作家たちに、心が動かされます。2019/03/20
ねこすけ
0
はだしのゲンをすべて読んでから読みました。主張する内容はブレないなあと思いました。善は損をし、悪が得するそんな世の中だけど、声をあげることができる人が増えるといいなといった感じ2023/08/02
緑虫@漫画
0
★★☆ 基本的には資料的価値のみです。ベストは「当たり屋の鉄」。車にぶつかっては金を得てというサイクルが繰り返されるグルーヴ感がいい。中沢先生、基本的にテロリズム容認なのよね…。2019/06/23