内容説明
満洲は日本の植民地ではなく、日・満・漢・鮮・蒙の五族、それに亡命白系ロシア人(ユダヤ人)が築いた文化国家であった。その中心の一つをなしたのはヨーロッパ古典音樫を満洲へ移入した白系ロシア人(ユダヤ人)であった。本書では、筆者の満洲やヨーロッパにおける体験を通じてクラシック音楽のヨーロッパ大陸、満洲大陸からの流れを追った。
目次
第1章 満洲とは(満洲の歴史;満洲国 ほか)
第2章 満洲における西洋古典音楽活動(なぜロシア人やユダヤ人が満洲へ渡ったのか?国際都市ハルビン;大連の音楽事情 ほか)
第3章 ユダヤ人問題とロシア革命(ヨーロッパにおける「反ユダヤ主義」;ロシア革命と白系ロシア人)
第4章 ヨーロッパ古典音楽の伝来(レコードによる音楽鑑賞;レコードマニアについて ほか)
第5章 「音」の源泉・ヨーロッパ大陸(オペラとオペレッタ;ヨーロッパ各地の音楽家ゆかりの家 ほか)
著者等紹介
増田芳雄[マスダヨシオ]
1928年関東州大連市生まれ。1953年京都大学理学部植物学科卒業。1961年理学博士。1965年大阪市立大学理学部助教授。1971年同教授。1991年同名誉教授。スイス・ローザンヌ大学名誉博士、国際植物成長物質学会会長等を歴任、日本植物学会名誉会員、日本植物生理学会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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